一級建築士 R3 構造 過去問・解説
問1 図-1のように、脚部で固定された柱の頂部に、鉛直荷重N及び水平荷重Qが作用してい
図-1のように、脚部で固定された柱の頂部に、鉛直荷重N及び水平荷重Qが作用している。柱の断面形状は図-2に示すような長方形断面であり、N及びQは断面の図心に作用しているものとする。柱脚部断面における引張縁応力度、圧縮縁応力度及び最大せん断応力度の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、柱は全長にわたって等質等断面の弾性部材とし、自重は無視する。また、引張応力度を「+」、圧縮応力度を「-」とする。

- 1
- 2
- 3
- 4
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:柱脚の片側が引張、反対側が圧縮となる(+
選択肢2:不適当(正解):引張・圧縮・せん断の符号関係が柱脚の曲げと整合しない。
選択肢3:適当:最大せん断は中立軸付近に生じ、符号はせん断の取り方に依存。
選択肢4:適当:軸力Nの圧縮が全断面に一様に重畳する点は妥当。
問2 図のような梁A、梁B及び梁Cにそれぞれ荷重Pが作用している場合、梁A、梁B及び梁
図のような梁A、梁B及び梁Cにそれぞれ荷重Pが作用している場合、梁A、梁B及び梁Cにおける応力、たわみ等の大きさの比(梁A:梁B:梁C)として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、全ての梁は同一断面で、全長にわたって等質等断面の弾性部材とし、自重は無視する。

- 鉛直方向の支点反力 1:1:1
- 最大曲げモーメント 2:1:2
- 最大せん断力 1:1:1
- 荷重点のたわみ 2:1:2
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:支点反力は各梁でP/2ずつとなり 1:1:1。
選択肢2:適当:最大曲げモーメントの比は 2:1:2 が妥当。
選択肢3:適当:最大せん断力は各梁でP/2となり 1:1:1。
選択肢4:不適当(正解):荷重点たわみの比 2:1:2 は成立しない。
問3 図のようなラーメンにおいて、A点に鉛直荷重P及びB点に水平荷重aPが作用したとき
図のようなラーメンにおいて、A点に鉛直荷重P及びB点に水平荷重aPが作用したとき、A点における曲げモーメントが0になるためのaの値として、正しいものは次のうちどれか。ただし、全ての部材は全長にわたって等質等断面の弾性部材とし、自重は無視する。

- a=1/2
- a=1
- a=3/2
- a=2
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:a=1/2 ではA点曲げは解消しない。
選択肢2:不適当(正解):a=1 とするとA点曲げが0となる。
選択肢3:適当:a=3/2 は過大で曲げが残る。
選択肢4:適当:a=2 でも曲げ0にはならない。
問4 図は、2層のラーメンに水平荷重Pが作用したときの、正しい崩壊メカニズムを示したも
図は、2層のラーメンに水平荷重Pが作用したときの、正しい崩壊メカニズムを示したものである。次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱及び梁の全塑性モーメントはMpとする。

- 図のせん断力Qbは、Mp/lである。
- 図の鉛直反力Vは、2Mp/lである。
- 図の水平荷重Pは、2Mp/lである。
- 図のせん断力Qcは、4Mp/lである。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:梁端塑性ヒンジからQb=Mp/l は妥当。
選択肢2:適当:支点鉛直反力V=2Mp/l は妥当。
選択肢3:適当:外力釣合いより水平荷重P=2Mp/l は妥当。
選択肢4:不適当(正解):Qc=4Mp/l とはならない。
問5 図のような集中荷重Pを受けるトラスA、トラスB及びトラスCにおいて、それぞれのロ
図のような集中荷重Pを受けるトラスA、トラスB及びトラスCにおいて、それぞれのローラー支持点の水平変位δA、δB及びδCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、各部材は同一材質の弾性部材とし、斜材の断面積はいずれもa、水平材の断面積はトラスA及びトラスBがa、トラスCが2aとする。

- δA=δC<δB
- δA<δC<δB
- δC<δA=δB
- δC<δA<δB
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:δA=δC<δB とはならない。
選択肢2:適当:δA<δC<δB も不一致。
選択肢3:不適当(正解):δC<δA=δB が正しい大小関係。
選択肢4:適当:δC<δA<δB は誤る。
問6 中心圧縮力を受ける正方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のうち、最も
中心圧縮力を受ける正方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱は全長にわたって等質等断面とする。
- Peは、正方形断面を保ちながら柱断面積が2倍になると4倍になる。
- Peは、柱材のヤング係数が2倍になると2倍になる。
- Peは、柱の材端条件が「両端ピンの場合」に比べて「一端自由他端固定の場合」のほうが大きくなる。
- Peは、柱の材端条件が「一端ピン他端固定の場合」に比べて「両端ピンの場合」のほうが小さくなる。
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:断面2倍→I 2倍→Pe 4倍は正しい(Pe∝I∝b⁴)。
選択肢2:適当:Eが2倍→Pe 2倍は正しい(Pe∝E)。
選択肢3:不適当(正解):一端自由他端固定は座屈長さが長くなりPeは小さい。
選択肢4:適当:両端ピンのPeは片ピン片固定より小さい。
問7 地震時における建築物の振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時における建築物の振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地震動の変位応答スペクトルは、一般に、周期が長くなるほど小さくなる。
- 建築物の固有周期は、質量が同じ場合、水平剛性が大きいものほど短くなる。
- 建築物の一次固有周期は、一般に、二次固有周期に比べて長い。
- 鉄筋コンクリート造建築物の内部粘性減衰の減衰定数は、一般に、鉄骨造の建築物に比べて大きい。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):変位応答スペクトルは長周期域で一般に大きくなる場合がある。
選択肢2:適当:同質量なら剛性大ほど固有周期は短い。
選択肢3:適当:一次固有周期は二次より長い。
選択肢4:適当:RCの減衰定数は一般にS造より大きい。
問8 建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 床の構造計算を行う場合の単位面積当たりの積載荷重の大小関係は、実況に応じて計算しない場合、住宅の居室<事務室<教室である。
- 建築物の地上部分における各層の地震層せん断力Qiは、最下層の値が最も大きくなる。
- 地震時の短期に生ずる力については、特定行政庁が指定する多雪区域においては、積雪荷重を考慮する。
- 屋根葺き材等に対して定められるピーク風力係数Cfは、局部風圧の全風向の場合における最大値に基づいて定められている。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):標準積載荷重の大小は教室>事務室>住宅であり記述は逆。
選択肢2:適当:地震層せん断力Qiは最下層が最大。
選択肢3:適当:多雪区域では短期に生ずる力として積雪を考慮。
選択肢4:適当:ピーク風力係数Cfは全風向での最大局部圧に基づく。
問9 図のような平面の木造軸組工法による平家建ての建築物において、建築基準法における「
図のような平面の木造軸組工法による平家建ての建築物において、建築基準法における「木造建築物の軸組の設置の基準」(いわゆる四分割法)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図中の太線は耐力壁を示し、その軸組の倍率(壁倍率)は全て1とする。なお、この建築物の単位床面積当たりに必要な壁量は15cm/m2とする。

- 「X方向の北側の側端部分」及び「Y方向の東側の側端部分」の必要壁量は、いずれも2.4mである。
- 「X方向の南側の側端部分」及び「Y方向の西側の側端部分」の必要壁量は、いずれも1.2mである。
- X方向の壁率比は、0.5である。
- Y方向の壁率比は、0.5である。
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:北側端部・東側端部の必要壁量2.4mは妥当。
選択肢2:適当:南側端部・西側端部の必要壁量1.2mは妥当。
選択肢3:不適当(正解):X方向の壁率比0.5という評価は誤り。
選択肢4:適当:Y方向の壁率比0.5は妥当。
問10 木造軸組工法による建築物の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木造軸組工法による建築物の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 片面に同じ構造用合板を2枚重ねて釘打ちした耐力壁の倍率を、その構造用合板を1枚で用いたときの耐力壁の倍率の2倍とした。
- 軸組に方づえを設けて水平力に抵抗させることとしたので、柱が先行破壊しないことを確認した。
- 圧縮力と引張力の両方を負担する筋かいとして、厚さ3cm、幅9cmの木材を使用した。
- 地上3階建ての建築物において、構造耐力上主要な1階の柱の小径は、13.5cmを下回らないようにした。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):同合板2枚重ねでも倍率を単純に2倍とはできない。
選択肢2:適当:方づえ採用時は柱の先行破壊防止確認が必要。
選択肢3:適当:圧縮・引張の両方を負担する筋かいに 3×9cm 材の使用は可。
選択肢4:適当:3階建の1階主要柱小径は13.5cm以上が妥当。
問11 鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 柱部材は、同じ断面の場合、一般に、内法高さが小さいほど、せん断耐力が大きくなり、靱性は低下する。
- コンクリートは圧縮力に強く引張力に弱いので、一般に、同じ断面の柱の場合、大きな軸方向圧縮力を受けるもののほうが靱性は高い。
- 耐力壁の壁筋の間隔を小さくすると、一般に、耐力壁のひび割れの進展を抑制できる。
- 柱梁接合部のせん断終局耐力は、一般に、柱梁接合部のコンクリートの圧縮強度が大きくなると増大する。
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:内法高さが小さいほどせん断耐力↑・靱性↓は一般傾向。
選択肢2:不適当(正解):軸圧縮大ほど一般に靱性は低下しやすい。
選択肢3:適当:壁筋間隔を小さくするとひび割れ進展を抑制。
選択肢4:適当:接合部せん断終局耐力はFc↑で増大。
問12 図に示す鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれ
図に示す鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。

- 1
- 2
- 3
- 4
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:示される主筋・帯筋の定着や重ね長さは適合。
選択肢2:不適当(正解):図の配筋では定着・かぶり・フック等に不適合がある。
選択肢3:適当:その他の記載のない鉄筋は適切に配されている前提。
選択肢4:適当:耐震詳細(フック形状・定着長さ)は他選択より妥当。
問13 鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど
鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 片側スラブ付き梁部材の曲げ剛性の算定において、スラブの効果を無視して計算を行った。
- 柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートの引張力の負担を無視して計算を行った。
- 梁の短期許容せん断力の算定において、主筋のせん断力の負担を無視して計算を行った。
- 柱の短期許容せん断力の算定において、軸圧縮応力度の効果を無視して計算を行った。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):片側スラブ付き梁でスラブ効果を無視するのは不適。
選択肢2:適当:柱の長期許容曲げではコンクリート引張を無視。
選択肢3:適当:梁の短期許容せん断で主筋のせん断負担は無視。
選択肢4:適当:柱の短期許容せん断に軸圧縮の効果を考慮しない取扱いは可。
問14 鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものは
鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 増分解析に用いる外力分布は、地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiに基づいて設定した。
- 全体崩壊形を形成する架構では、構造特性係数δSは崩壊形を形成した時点の応力等に基づいて算定した。
- せん断破壊する耐力壁を有する階では、耐力壁のせん断破壊が生じた時点の層せん断力を当該階の保有水平耐力とした。
- 付着割裂破壊する柱については、急激な耐力低下のおそれがないので、部材種別をFAとして構造特性係数Dsを算定した。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:外力分布はAi分布に基づき設定。
選択肢2:適当:全体崩壊形ではδSは崩壊時点の応力状態で算定。
選択肢3:適当:せん断破壊壁の階はその時点の層せん断力を保有水平耐力とする。
選択肢4:不適当(正解):付着割裂破壊柱は急激低下の恐れがありFA扱いは不可。
問15 鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 横移動が拘束されていないラーメン架構において、柱材の座屈長さは、梁の剛性を高めても節点間距離より小さくすることはできない。
- 柱及び梁に使用する鋼材の幅厚比の上限値は、建築構造用圧延鋼材SN400Bに比べてSN490Bのほうが大きい。
- ラーメン架構の靱性を高めるため、塑性化が想定される部位に降伏比が小さい材料を採用した。
- 梁の横座屈を防止するための横補剛材を梁の全長にわたって均等間隔に設けることができなかったので、梁の端部に近い部分を主として横補剛する方法を採用した。
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:横移動自由ラーメンの柱座屈長さは梁剛性を高めても節点間より小さくならない。
選択肢2:不適当(正解):幅厚比の上限はSN490Bのほうが厳しく(小さく)設定される。
選択肢3:適当:塑性化想定部位に降伏比の小さい鋼材を採用して靱性向上。
選択肢4:適当:横補剛は端部寄りを重点補剛する方法でも有効。
問16 鉄骨構造の接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 高力ボルト摩擦接合において、肌すきが1mmを超えるものについては、母材や添え板と同様の表面処理を施したフィラープレートを挿入し、高力ボルトを締め付けた。
- 高力ボルト摩擦接合の二面せん断の短期許容せん断応力度を、高力ボルトの基準張力To(単位N/mm2)に対し、0.9Toとした。
- 基準強度が同じ溶接部について、完全溶込み溶接とすみ肉溶接におけるそれぞれののど断面に対する許容せん断応力度を、同じ値とした。
- 角形鋼管柱とH形鋼梁の柱梁仕口部において、梁のフランジ、ウェブとも完全溶込み溶接としたので、梁端接合部の最大曲げ耐力にはスカラップによる断面欠損の有無を考慮しないこととした。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:肌すき>1mmはフィラーを母材同等処理で挿入して高力ボルト締付けするのが原則。
選択肢2:適当:二面せん断の許容せん断応力度は基準張力Toに比例して評価(0.9To の取り扱い)。
選択肢3:適当:同一基準強度なら、CJPとすみ肉の“のど断面”に対する許容せん断は同一とする扱いでよい。
選択肢4:不適当(正解):箱形柱—H形梁のCJPでも、スカラップの有無は断面欠損・応力集中に影響し、無視は不可。
問17 鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ベースプレートの四周にアンカーボルトを用いた露出型柱脚としたので、柱脚には曲げモーメントは生じないものとし、軸方向力及びせん断力に対して柱脚を設計した。
- H形鋼梁の横座屈を抑制するため、圧縮側のフランジの横変位を拘束できるように横補剛材を取り付けた。
- 曲げ剛性に余裕のあるラーメン架構の梁において、梁せいを小さくするために、建築構造用圧延鋼材SN400Bの代わりにSN490Bを用いた。
- 小梁として、冷間成形角形鋼管を使用したので、横座屈が生じないものとして曲げモーメントに対する断面検定を行った。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):露出型柱脚はアンカー等で曲げを負担するため、曲げ0とはできない。
選択肢2:適当:横座屈抑制は圧縮フランジの横変位拘束が有効。
選択肢3:適当:同断面でSN490Bへ材質置換して曲げ剛性余裕を確保し、梁せいを抑える設計意図は妥当。
選択肢4:適当:閉断面の角形鋼管小梁は横座屈しない前提で断面検定してよい。
問18 鉄骨構造の耐震計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の耐震計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 「ルート1-1」で計算する場合、層間変形角、剛性率、偏心率について確認する必要はない。
- 「ルート1-2」で計算する場合、梁は、保有耐力横補剛を行う必要はない。
- 「ルート2」で計算する場合、地階を除き水平力を負担する筋かいの水平力分担率に応じて、地震時の応力を割り増して許容応力度計算を行う必要がある。
- 「ルート3」で計算する場合、構造特性係数Dsの算定において、柱梁接合部パネルの耐力を考慮する必要はない。
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:「ルート1-1」は層間変形角・剛性率・偏心率の確認は不要。
選択肢2:不適当(正解):「ルート1-2」でも梁には保有耐力横補剛が必要。
選択肢3:適当:「ルート2」では筋かいの水平力分担率に応じ応力割増で許容応力度計算。
選択肢4:適当:「ルート3」のDs算定で柱梁接合部パネル耐力は考慮不要。
問19 土質及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
土質及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 土の含水比(土粒子の質量に対する土中の水の質量比)は、一般に、砂質土に比べて粘性土のほうが大きい。
- 飽和土は、土粒子の間隙部分が全て水で満たされている状態にある。
- 粘性土地盤において、粘土の粒径は、シルトの粒径に比べて大きい。
- 地盤の許容支持力度は、標準貫入試験によるN値が同じ場合、一般に、砂質土地盤に比べて粘性土地盤のほうが大きい。
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:含水比は砂質土より粘性土で大きい傾向。
選択肢2:適当:飽和土=間隙が水で満たされた状態。
選択肢3:不適当(正解):粘土の粒径はシルトより「小さい」。
選択肢4:適当:同N値なら許容支持力度は一般に砂質土>粘性土。
問20 地盤の沈下に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤の沈下に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地震時に地盤が液状化して沈下する原因は、主に砂粒子の間隙水圧の上昇等により、水が砂混じりで地上に噴出するためである。
- 地盤の変形特性は非線形性状を示すが、通常の設計においては、地盤を等価な弾性体とみなし、即時沈下の計算を行ってもよい。
- 粘性土を支持層とする場合は、即時沈下だけではなく、圧密沈下も考慮する必要がある。
- 圧密沈下は、有効応力の増加に伴って、主に土粒子が変形することにより生じる。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:液状化沈下は間隙水圧上昇・噴砂等が主因。
選択肢2:適当:実務では等価弾性体とみなし即時沈下を計算可。
選択肢3:適当:粘性土支持では圧密沈下も要検討。
選択肢4:不適当(正解):圧密沈下は主として「水の排出と土骨格の再配列」による。土粒子自体の変形が主因ではない。
問21 擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 擁壁の滑動に対する検討において、フーチング底面と支持地盤との間の摩擦係数を、土質にかかわらず一定とした。
- 擁壁背面側の地表面に、等分布荷重が加わることとしたので、鉛直応力の増加分に土圧係数を乗じた値を、主働土圧に加えた。
- 常時作用する荷重として、地下外壁に作用する水圧を、地下水位からの三角形分布として求めた。
- 地下外壁の断面設計に用いる静止土圧係数を、土質試験により信頼性の高い結果が得られなかったので、土質にかかわらず0.5とした。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):フーチング底面の摩擦係数は土質で異なり一定扱いは不可。
選択肢2:適当:背面等分布荷重は鉛直増分×土圧係数で主働土圧に加算。
選択肢3:適当:地下水圧は水位からの三角形分布で評価。
選択肢4:適当:静止土圧係数は試験結果が不明確でも一律0.5とする運用は可。
問22 プレストレストコンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレストレストコンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 不静定架構の梁にプレストレス力を導入する場合、曲げ変形と同時に軸方向変形を考慮した不静定二次応力を計算しなければならない。
- フルプレストレッシングの設計(Ⅰ種)は、長期設計荷重時に断面に生じるコンクリートの引張応力を長期許容引張応力度以下に制限するものである。
- プレキャストプレストレストコンクリート造の梁を、PC鋼材の緊張により柱と圧着接合する場合、目地モルタルの脱落を防止するために、スターラップ状の曲げ拘束筋やワイヤーメッシュ等による補強を行うことが必要である。
- プレストレストコンクリート合成梁では、引張応力が生じるプレキャストプレストレストコンクリート部分と、残りの現場打ち鉄筋コンクリート部分とが一体で挙動できるように、両者を結合する鉄筋を設ける必要がある。
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:不静定架構ではプレストレス導入で二次応力(軸変形を含む)を算定。
選択肢2:不適当(正解):Ⅰ種(フルプレストレッシング)は長期荷重時に「引張応力を生じさせない」(≦0)。許容引張以内ではない。
選択肢3:適当:柱との圧着接合部は目地脱落防止にスターラップ等の補強が必要。
選択肢4:適当:合成梁ではPC部と現場打ちRC部を結合筋で一体化させる。
問23 各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 壁式鉄筋コンクリート構造の建築物では、使用するコンクリートの設計基準強度を高くすると、一般に、必要壁量を小さくすることができる。
- 壁式鉄筋コンクリート構造と壁式プレキャスト鉄筋コンクリート構造は、一つの建築物の同じ階に混用することができる。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造の埋込み型柱脚の曲げ終局耐力は、柱脚の鉄骨断面の曲げ終局耐力と、柱脚の埋め込み部分の支圧力による曲げ終局耐力の累加により求めることができる。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱では、格子形の非充腹形鉄骨を用いた場合に比べて、フルウェブの充腹形鉄骨を用いた場合のほうが、靱性の向上が期待できる。
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:壁式RCはFc向上で必要壁量を小さくできる。
選択肢2:適当:壁式RCと壁式PRCの同階混用は可。
選択肢3:不適当(正解):SRC埋込み柱脚の曲げ終局耐力を単純加算で求めるのは不適。相互作用評価が必要。
選択肢4:適当:SRC柱は充腹形(フルウェブ)鉄骨の方が靱性向上を期待。
問24 耐震構造、免震構造及び制振構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐震構造、免震構造及び制振構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物の耐震性は、一般に、強度と靱性によって評価され、靱性が低い場合には、強度を十分に大きくする必要がある。
- 免震構造に用いられる、積層ゴムアイソレータの2次形状係数S2(全ゴム層厚に対するゴム直径の比)は、主に座屈荷重や水平剛性に関係する。
- 免震構造用の積層ゴムにおいて、積層ゴムを構成するゴム1層の厚みを大きくすることは、一般に、鉛直支持能力を向上させる効果がある。
- 制振構造に用いられる鋼材ダンパー等の履歴減衰型の制振部材は、鋼材等の履歴エネルギー吸収能力を利用するものであり、大地震時には層間変形が小さい段階から当該部材を塑性化させることが有効である。
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:靱性不足なら強度を十分に確保する必要がある。
選択肢2:適当:S2(直径/全ゴム厚)は座屈荷重・水平剛性に関係。
選択肢3:不適当(正解):ゴム1層の厚みを厚くすると鉛直支持能力はむしろ低下(座屈しやすくなる)。
選択肢4:適当:履歴ダンパーは塑性化でエネルギー吸収。大地震時は早期に塑性化させる設計が有効。
問25 既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断・改修に関する次の記述のうち、最も不適当な
既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断・改修に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 垂れ壁や腰壁が付いた柱は、大地震時に垂れ壁や腰壁が付かない柱より先に破壊するおそれがある。
- 耐震改修において、柱の耐力の向上を図る方法の一つに、「そで壁付き柱の柱とそで壁との間に耐震スリットを設ける方法」がある。
- 耐震改修において、耐力の向上を図る方法の一つに、「枠付き鉄骨ブレースを増設する方法」がある。
- 耐震改修において、柱の変形能力の向上を図る方法の一つに、「炭素繊維巻き付け補強」がある。
正解・解説を見る
正解:2
選択肢1:適当:垂れ・腰壁付き柱は先行破壊リスクあり。
選択肢2:不適当(正解):そで壁に耐震スリットを入れるのは耐力向上ではなく主に変形能力確保。
選択肢3:適当:枠付き鋼ブレース増設は耐力向上手法。
選択肢4:適当:炭素繊維巻立ては柱の変形能力向上手法。
問26 建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物の平面形状が細長く、耐力壁が短辺方向の両妻面のみに配置され、剛床と仮定できない場合、両妻面の耐力壁の負担せん断力は、剛床と仮定した場合より大きくなる。
- 地震時水平力を受けて骨組の水平変形が大きくなると、P-△効果による付加的な応力及び水平変形が発生する。
- 大きいスパンの建築物において、柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とする場合、異種構造の部材間における応力の伝達を考慮して設計する必要がある。
- 1階にピロティ階を有する鉄筋コンクリート造建築物において、ピロティ階の独立柱の曲げ降伏による層崩壊を想定する場合、当該階については、地震入力エネルギーの集中を考慮した十分な保有水平耐力を確保する必要がある。
正解・解説を見る
正解:1
選択肢1:不適当(正解):剛床でないと短辺妻面の負担せん断力はむしろ小さくなりやすい。
選択肢2:適当:P-Δ効果で付加応力・付加変形が生じる。
選択肢3:適当:RC柱+S梁の混構造は応力伝達を考慮して設計。
選択肢4:適当:ピロティ階の層崩壊想定では当該階の保有水平耐力を十分に確保。
問27 木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 製材の日本農林規格において、目視等級区分構造用製材は、構造用製材のうち、節、丸身等の材の欠点を目視により測定し、等級区分したものである。
- 針葉樹は、通直な長大材が得やすく、加工が容易であることから、柱・梁等の構造材をはじめ様々な用途に用いられる。
- 木材の基準強度は、一般に、せん断に対する基準強度(Fs)に比べて曲げに対する基準強度(Fb)のほうが大きい。
- 木材の曲げ強度は、樹種が同一の場合、一般に、気乾比重が大きいものほど小さい。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:目視等級区分構造用製材=欠点を目視で測定し等級区分。
選択肢2:適当:針葉樹は長尺・加工容易で構造材に適用広い。
選択肢3:適当:一般にFb(曲げ)>Fs(せん断)。
選択肢4:不適当(正解):同樹種では気乾比重が大きいほど曲げ強度は「大きい」。
問28 コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートの硬化初期の期間中に、コンクリートの温度が想定していた温度より著しく低いと、一般に、強度発現が遅延する。
- コンクリートの圧縮強度試験において、一般に、コンクリート供試体の形状が相似の場合、供試体寸法が小さいほど、圧縮強度は大きくなる。
- コンクリートの圧縮強度試験用供試体を用いた圧縮強度試験において、荷重速度が速いほど大きい強度を示す。
- コンクリートのヤング係数は、一般に、応力ひずみ曲線上における圧縮強度時の点と原点を結ぶ直線の勾配で表される。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:低温は初期強度発現を遅延。
選択肢2:適当:相似体では小寸法ほど見かけ強度が大きく出る傾向。
選択肢3:適当:荷重速度が速いほど測定強度は大きくなる。
選択肢4:不適当(正解):ヤング係数は一般に原点とFc点を結ぶ勾配ではない(割線は低応力度域・規定応力度で定義)。
問29 鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 構造用鋼材では、一般に、炭素量が増加すると、鋼材の強度や硬度が増加するが、靱性や溶接性は低下する。
- 熱間圧延鋼材の強度は、圧延方向(L方向)や圧延方向に直角な方向(C方向)に比べて、板厚方向(Z方向)は小さい傾向がある。
- 建築構造用圧延鋼材SN490Bは、降伏点又は耐力の下限値を490N/mm2とすることのほか、降伏比の上限値や引張強さの下限値等が規定されている。
- 建築構造用TMCP鋼は、一般に、化学成分の調整と熱加工制御法により製造され、板厚が40mmを超え100mm以下の材であっても、40mm以下の材と同じ基準強度が保証されている。
正解・解説を見る
正解:3
選択肢1:適当:C量↑で強度・硬度↑、靱性・溶接性↓。
選択肢2:適当:Z方向強度はL・Cに比べて小さくなりがち。
選択肢3:不適当(正解):SN490Bの「490」は引張強さの等級であり、降伏点の下限値は板厚により約325–365N/mm²。
選択肢4:適当:TMCP鋼は制御圧延等で厚板でも同基準強度を保証。
問30 非構造部材等の設計用地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非構造部材等の設計用地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 補強コンクリートブロック造の塀の構造設計に用いる地震力は、地表面から突出する構造物となる煙突に準じたものとする。
- 建築物の屋上から突出する水槽等の耐震設計において、転倒等に対して危害を防止するための有効な措置が講じられている場合は、地震力を一定の範囲で減じることができる。
- 高層建築物に設置する設備機器の耐震設計において、設計用水平震度は、一般に、中間階に比べて上層階のほうを大きくする。
- 一端固定状態のエスカレーターにおける固定部分の設計用地震力の算定において、設計用鉛直標準震度は、一般に、全ての階で同じ数値とする。
正解・解説を見る
正解:4
選択肢1:適当:RCブロック塀の地震力は突出物(煙突)準用。
選択肢2:適当:屋上突出設備は転倒防止措置により設計地震力を一定範囲で低減可。
選択肢3:適当:設備機器の設計水平震度は一般に上層階ほど大きく設定。
選択肢4:不適当(正解):エスカレーター固定部の鉛直標準震度を全階同一とするのは不適(高さ方向の応答を考慮)。

