一級建築士 H27 構造 過去問・解説
問1 図のような面積が等しい断面A、B及びCのX軸まわりの断面二次モーメントをそれぞれ
図のような面積が等しい断面A、B及びCのX軸まわりの断面二次モーメントをそれぞれIxa、Ixb及びIxcとし、Y軸まわりの断面二次モーメントをそれぞれIya、Iyb及びIycとしたときの大小関係の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。

- X軸まわり:Ixa=Ixb=Ixc,Y軸まわり:Iya>Iyb>Iyc
- X軸まわり:Ixa=Ixb=Ixc,Y軸まわり:Iya>Iyc>Iyb
- X軸まわり:Ixa=Ixb>Ixc,Y軸まわり:Iya>Iyb>Iyc
- X軸まわり:Ixa=Ixb>Ixc,Y軸まわり:Iya>Iyc>Iyb
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正解:3
選択肢1:不適当:Ixa=Ixb=Ixc とはならない(形状が異なるため X 軸まわりは差が出る)。
選択肢2:不適当:Y 軸まわりの大小が Iya>Iyc>Iyb にはならない。
選択肢3:適当:X 軸は A・B が大きく C が小さい(Ixa=Ixb>Ixc)。Y 軸は横に広い A が最大、B が中、縦長の C が最小で Iya>Iyb>Iyc。
選択肢4:不適当:Y 軸の順序が違う。
問2 図−1のようなヤング係数がEで断面二次モーメントがIの等質等断面梁に等分布荷重w
図−1のようなヤング係数がEで断面二次モーメントがIの等質等断面梁に等分布荷重wが作用している。次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図−2に示すように、片持ち梁に等分布荷重wが作用する時の自由端のたわみは、wl4/8EIに示すように、図ー3に示すように、片持ち梁の先端に集中荷重Pが作用する時の自由端のたわみはPl3/3EIである。

- A点の鉛直反力の大きさは、3wl/8である。
- B点の曲げモーメントの大きさは、wl2/8である。
- A点からB点に向かってl/2の位置の曲げモーメントは、0である。
- A点からB点に向かって3l/8の位置のせん断力は、0である。
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正解:3
選択肢1:適当:反力は A=3wl/8(もう一方が 5wl/8 となるケース)。
選択肢2:適当:B 点の曲げモーメントは wl²/8。
選択肢3:不適当:中央(l/2)の曲げモーメントは 0 ではない(最大値 wl²/8 となる系)。
選択肢4:適当:x=3l/8 のせん断力が 0 となる位置が存在する。
問3 図のような水平荷重Pを受けるラーメンに関する次の記述のうち、最も不適当なものはど
図のような水平荷重Pを受けるラーメンに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

- 支点Aの水平反力の大きさは、P/2である。
- 支点Aの鉛直反力の大きさは、Pである。
- 部材ABの材端Bにおける曲げモーメントの大きさは、Plである。
- 部材BCのせん断力の大きさは、P/2である。
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正解:4
選択肢1:適当:支点 A の水平反力は P/2。
選択肢2:適当:支点 A の鉛直反力は P。
選択肢3:適当:部材 AB の材端 B の曲げモーメントは Pl。
選択肢4:不適当:部材 BC のせん断力は P(あるいは左右で釣合上 P を負担)で、P/2 ではない。
問4 図−1のような水平荷重Pを受けるラーメンにおいて、水平荷重Pを増大させたとき、そ
図−1のような水平荷重Pを受けるラーメンにおいて、水平荷重Pを増大させたとき、そのラーメンは、図−2のような崩壊機構を示した。ラーメンの崩壊荷重Puの値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、柱、梁の全塑性モーメントの値は、それぞれ400kN・m、200kN・mとする。

- 200kN
- 300kN
- 400kN
- 500kN
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正解:3
選択肢1:不適当:200 kN は小さすぎ。400kNが適当。
選択肢2:不適当:300 kN でも不足。400kNが適当。
選択肢3:適当:塑性ヒンジ数と仮想仕事より Pu=400 kN。
選択肢4:不適当:500 kN は過大。400kNが適当。
問5 図のような鉛直荷重Pを受けるトラスにおいて、部材ABに生じる軸方向力として、正し
図のような鉛直荷重Pを受けるトラスにおいて、部材ABに生じる軸方向力として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「−」とする。

- -2√2P
- #NAME?
- #NAME?
- +2√2P
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正解:3
選択肢1:ニ:適当(非建築士の一級詐称→罰則対象で、懲戒は建築士に対する制度)。
選択肢2:ニ:適当(非建築士の一級詐称→罰則対象で、懲戒は建築士に対する制度)。
選択肢3:ニ:適当(非建築士の一級詐称→罰則対象で、懲戒は建築士に対する制度)。
選択肢4:ニ:適当(非建築士の一級詐称→罰則対象で、懲戒は建築士に対する制度)。
問6 図のような剛で滑らない面の上に置いてある剛体の重心に漸増する水平力が作用する場合
図のような剛で滑らない面の上に置いてある剛体の重心に漸増する水平力が作用する場合、剛体が浮き上がり始めるときの水平力Fの重力Wに対する比α(=F/W)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、剛体の質量分布は一様とする。

- 0.25
- 0.5
- 0.75
- 1
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正解:2
選択肢1:正しい組合せ:イとロとニのみ。
選択肢2:正しい組合せ:イとロとニのみ。
選択肢3:正しい組合せ:イとロとニのみ。
選択肢4:正しい組合せ:イとロとニのみ。
問7 建築基準法における建築物に作用する地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なもの
建築基準法における建築物に作用する地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物の地上部分における各層の地震層せん断力係数Ciは、最下層における値が最も大きくなる。
- 地下部分の地震層せん断力は、「地下部分の固定荷重と積載荷重との和に、当該部分の地盤面からの深さに応じた水平震度を乗じて求めた地震力」と「地上部分から伝わる地震層せん断力」との和である。
- 建築物の設計用一次固有周期Tが長い場合、第一種地盤より第三種地盤のほうが建築物の地上部分に作用する地震力は大きくなる。
- 第一種地盤で、建築物の設計用一次固有周期Tが長い場合、振動特性係数Rtの値は、Tが長くなるほど小さくなる。
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正解:1
選択肢1:不適当:層せん断力係数 Ci は上層ほど大きく、最下層が最大とはならない。
選択肢2:適当:地下の層せん断力=地下部自重等に基づく地震力+上部から伝達する層せん断力。
選択肢3:適当:T が長い場合は 3 種地盤の方が地上部分の地震力が大きくなりやすい。
選択肢4:適当:1 種地盤で T が長いほど Rt は小さくなる傾向。
問8 建築物の構造計算に用いる荷重に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の構造計算に用いる荷重に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 多雪区域において、暴風時に慮すべき積雪荷重は、短期の積雪荷重を低減して用いることができる。
- 教室に連絡する廊下や階段の床の積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、教室の床の積載荷重と同じ値を用いることができる。
- 建築物の各部の積載荷重は、「床の構造計算をする場合」、「大梁・柱・基礎の構造計算をする場合」及び「地震力を計算する場合」において、それぞれ異なる値を用いることができる。
- 一般的な鉄筋コンクリートの単位体積重量は、コンクリートの単位体積重量に、鉄筋による重量増分として1kN/㎥を加えた値を用いることができる。
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正解:2
選択肢1:適当:暴風時は短期積雪荷重を低減して扱える。
選択肢2:不適当:廊下・階段の積載荷重を教室と同じ値で良いとはできない(一般に廊下・階段の方が大きい)。
選択肢3:適当:部位・計算目的により積載荷重の値は使い分ける。
選択肢4:適当:RC の単位体積重量はコンクリートに 1 kN/m³ を加えて近似可。
問9 木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものは
木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地盤が著しく軟弱な区域として指定する区域内において、標準せん断力係数Coを0.3として、地震力を算定した。
- 風による水平力に対して必要な耐力壁の量は、建築物の階数及び床面積に基づいて算定した。
- 1階の耐力壁と2階の耐力壁を、市松状に配置した。
- 引張力のみを負担する筋かいとしたので、厚さ1.5cm、幅9cmの木材を使用した。
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正解:2
選択肢1:適当:著しく軟弱地盤指定区域では Co=0.3 で地震力算定。
選択肢2:不適当:風に対する耐力壁量は 階数・床面積だけでは決められない(高さ・幅員、風圧等の条件を反映した算定が必要)。
選択肢3:適当:上下階の耐力壁のズレ(市松配置)は剛性連続性が悪く、避けるべき配置として×の例示。
選択肢4:適当:引張専用筋かいなら厚 1.5cm・幅 9cm の木材使用で可。
問10 図のような木造軸組工法による地上2階建ての建築物(屋根は日本瓦葺とし、1階と2階
図のような木造軸組工法による地上2階建ての建築物(屋根は日本瓦葺とし、1階と2階の平面形状は同じであり、平家部分はないものとする。)の1階において、建築基準法に基づく木造建築物の軸組の設置の基準」(いわゆる四分割法)によるX方向及びY方向の壁率比の組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、図中の太線は耐力壁を示し、その壁倍率は全て2とする。なお、壁率比は次の式による。壁率比=壁量充足率の小さい方/壁量充足率の大きい方 ここで、壁量充足率=存在壁量/必要壁量

- X方向:0.5 Y方向:0.5
- X方向:0.5 Y方向:1.0
- X方向:1.0 Y方向:0.5
- X方向:1.0 Y方向:1.0
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正解:3
選択肢1:不適当:X=0.5, Y=0.5 にはならない。
選択肢2:不適当:X=0.5, Y=1.0 ではない。
選択肢3:適当:X=1.0, Y=0.5。
選択肢4:不適当:X=1.0, Y=1.0 ではない。
問11 鉄筋コンクリート部材のせん断耐力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか
鉄筋コンクリート部材のせん断耐力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、取り付く大梁の梁幅を大きくすると大きくなる。
- 柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、取り付く大梁の主筋量を増やすと大きくなる。
- 柱のせん断耐力は、一般に、柱に作用する軸方向圧縮力が大きいほど大きくなる。
- 柱のせん断耐力は、一般に、帯筋に降伏強度の高い高強度鉄筋を使用すると大きくなる。
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正解:2
選択肢1:適当:接合部せん断耐力は有効幅の増大(梁幅が大きい等)で一般に増える範囲がある。
選択肢2:不適当:梁主筋量を増すと需要(付着・ジョイントせん断)は増えるが、接合部の耐力そのものが増えるとはいえない。
選択肢3:適当:柱のせん断耐力は軸圧縮力が大きいほど上がる傾向。
選択肢4:適当:帯筋の降伏強度が高いほどせん断補強分は大きくなる。
問12 鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 大梁主筋の柱への必要定着長さは、大梁主筋の強度が高いほど短くなる。
- 大梁主筋の柱への必要定着長さは、柱のコンクリート強度が高いほど短くなる。
- 鉄筋のかぶり厚さの最小値は、主筋の応力伝達のためだけではなく、鉄筋コンクリート部材の耐久性・耐火性を慮して定められている。
- 柱の帯筋の端部は、135度フックを設ける代わりに、必要溶接長さを満たせば帯筋相互を片面溶接とすることができる。
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正解:1
選択肢1:不適当:必要定着長さは鉄筋強度が高いほど長くなる。
選択肢2:適当:コンクリート強度が高いほど定着長さは短くできる。
選択肢3:適当:かぶりは耐久・耐火も考慮して設定。
選択肢4:適当:帯筋端部は所定の溶接で代替できる場合がある。
問13 鉄筋コンクリート構造の構造計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート構造の構造計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄筋コンクリートラーメン構造の応力計算において、柱及び梁を線材に置換し、柱梁接合部の剛域を慮した。
- 柱の断面算定において、コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比nは、コンクリートの設計基準強度が大きくなるほど大きな値とした。
- 超高層建築物に異なる強度のコンクリートを使用するので、コンクリートの設計基準強度ごとに、異なる単位体積重量を用いて、建築物重量を計算した。
- 梁の許容曲げモーメントの算出において、コンクリートのほか、主筋も圧縮力を負担するものとした。
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正解:2
選択肢1:適当:線材置換+接合部剛域の考慮は妥当。
選択肢2:不適当:n=Es/Ec は Fc↑で Ec↑となりnは小さくなる。
選択肢3:適当:Fcが異なる場合は単位体積重量も区別して自重算定可。
選択肢4:適当:圧縮鉄筋を有効に考慮して許容曲げを算出してよい。
問14 鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものは
鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 全体崩壊形の崩壊機構となったので、崩壊機構形成時の応力を用いて、部材種別及び構造特性係数Ds値の判定を行った。
- 保有水平耐力を増分解析により計算する際に、各階に作用する外力分布を、地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiに基づいて設定した。
- 大梁の曲げ終局強度を計算する際に、スラブ筋による強度の上昇を慮した。
- 主筋が円周方向に等に配筋されている円形断面柱の曲げ終局強度を略算で求める際に、等断面積の正方形柱に置換し、主筋のかぶり厚さを変えることなく全主筋本数の1/2がそれぞれ、引張側と圧縮側に1列に配置されているものと仮定して算出した。
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正解:4
選択肢1:適当:全体崩壊形ならその機構時応力で Ds 判定。
選択肢2:適当:増分解析時の外力分布は Ai 分布を用いる扱いで可。
選択肢3:適当:スラブ筋の寄与を考慮して大梁終局曲げを算出可。
選択肢4:不適当:円形柱を正方形に置換し全主筋1/2を各側1列等の仮定は不適切(配筋の周配分を無視し過大評価のおそれ)。
問15 鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 柱にH形断面材を用いる場合、強軸方向をラーメン構造、弱軸方向をブレース構造とすることが多い。
- 大梁にH形断面材を用いる場合、梁端部のフランジに水平ハンチを設けることにより、梁端接合部に作用する応力度を減らすことができる。
- 床面の水平せん断力を伝達するために小梁と水平ブレースによりトラス構造を形成する場合、小梁は、軸力を受ける部材として検討する必要がある。
- ベースプレートの四周にアンカーボルトを用いた露出柱脚とする場合、曲げモーメントは生じないものとし、軸力及びせん断力に対して柱脚を設計する。
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正解:4
選択肢1:適当:柱H形は強軸フレーム・弱軸ブレースの組合せが一般的。
選択肢2:適当:梁端フランジ水平ハンチは応力度低減に有効。
選択肢3:適当:床水平トラス化する場合,小梁は軸力部材として検討が必要。
選択肢4:不適当:露出柱脚でも曲げモーメントを無視できない。
問16 鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 骨組の塑性変形能力を確保するために定められている柱及び梁の幅厚比の上限値は、基準強度Fが大きいほど大きくなる。
- 骨組の塑性変形能力を確保するために定められているH形鋼(炭素鋼)の梁の幅厚比の上限値は、フランジよりウェブのほうが大きい。
- 柱の限界細長比は、基準強度Fが大きいほど小さくなる。
- 鋼材の許容圧縮応力度は、材端の支持条件により、異なる値となる。
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正解:1
選択肢1:不適当:幅厚比上限は強度Fが大きいほど厳しく(小さく)なる。
選択肢2:適当:H形鋼梁は一般にwebの方が大きい上限値。
選択肢3:適当:限界細長比は F が大きいほど小さく設定。
選択肢4:適当:許容圧縮は支持条件(有効座屈長さ)で変わる。
問17 鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- トラスの弦材の座屈長さは、精算によらない場合、構面内座屈に対しては節点間距離とし、構面外座屈に対しては横方向に補剛された支点間距離とする。
- 圧縮材の中間支点の横補剛材は、許容応力度設計による場合、圧縮材に作用する圧縮力の2%以上の集中力が加わるものとして設計することができる。
- ラーメン架構の柱及び梁に、SN400材を用いる代わりに同一断面のSN490材を用いることで、弾性変形を小さくすることができる。
- ラーメン架構の靱性を高めるために、降伏比の小さい鋼材を用いることは有効である。
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正解:3
選択肢1:適当:弦材の座屈長さの扱いは記述どおり。
選択肢2:適当:横補剛集中力は**2%**以上で設計可(許容応力度設計)。
選択肢3:不適当:SN400→SN490にしてもEは同等で弾性変形は基本的に変わらない。
選択肢4:適当:降伏比の小さい鋼材は靭性確保に有利。
問18 鉄骨構造の高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 高力ボルト摩擦接合は、部材間の摩擦力で応力を伝達する機構であり、ボルト軸部と部材との間の支圧による応力の伝達を期待するものではない。
- 高力ボルト摩擦接合部においては、一般に、すべり耐力以下の繰返し応力であれば、ボルト張力の低下や摩擦面の状態の変化を慮する必要はない。
- 高力ボルト摩擦接合部にせん断力と引張力が同時に作用する場合、作用する応力の方向が異なるため、高力ボルト摩擦接合部の許容せん断耐力を低減する必要はない。
- 一つの継手の中に高力ボルト摩擦接合と溶接接合とを併用する場合、先に溶接を行うと溶接熱によって板が曲がり、高力ボルトを締め付けても接合面が密着しないことがあるため、両方の耐力を加算することはできない。
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正解:3
選択肢1:適当:摩擦接合は摩擦で伝達し支圧を期待しない。
選択肢2:適当:すべり耐力以下の繰返しなら一般に張力低下等の影響は小さい。
選択肢3:不適当:引張とせん断が同時作用する場合,許容せん断は低減が必要。
選択肢4:適当:摩擦接合と溶接の併用は熱影響等により単純加算不可。
問19 地震時における地盤の液状化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時における地盤の液状化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 飽和砂質土層であっても、細粒分含有率が小さければ液状化の可能性は低くなる。
- 液状化判定のための粒度試験試料として、標準貫入試験用サンプラーより採取した「乱した試料」を用いることができる。
- 将来的な地震においては、過去の地震で液状化した地盤であっても、液状化する可能性がある。
- 液状化対策としての地盤改良には、締固め工法、深層混合処理工法、ドレーン工法等がある。
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正解:1
選択肢1:不適当:細粒分が少ない(クリーンサンドほど)液状化しやすい。
選択肢2:適当:粒度試験は乱した試料で実施可。
選択肢3:適当:過去に液状化した地盤でも将来再び液状化し得る。
選択肢4:適当:対策として締固め・深層混合・ドレーン等がある。
問20 基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 一つの建築物にやむを得ず直接基礎と杭基礎とを併用する場合、それぞれの基礎の鉛直荷重時及び水平荷重時の詳細な検討を行い、基礎及び上部構造に障害が生じないことを確認しなければならない。
- 地盤の変形特性は非線形性状を示すが、通常の設計においては、地盤を等価な弾性体とみなし、即時沈下の計算を行ってもよい。
- 直接基礎と杭基礎が複合して上部構造を支えるパイルド・ラフト基礎は、基礎の平沈下量及び不同沈下量の低減に効果がある。
- 杭基礎の先端の地盤の許容応力度は、支持地盤が砂質土の場合、一般に、セメントミルク工法による埋込み杭より、アースドリル工法等の場所打ちコンクリート杭のほうが大きい値を採用することができる。
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正解:4
選択肢1:適当:直接基礎と杭基礎の併用時は双方の荷重時挙動を詳細検討し不具合のないことを確認する。
選択肢2:適当:通常設計では地盤を等価弾性体と見做し即時沈下を算定可。
選択肢3:適当:パイルド・ラフトは平沈下・不同沈下の低減に有効。
選択肢4:不適当:砂質土の杭先端許容応力度は場所打ちコンクリート杭の方が大きいとは一般に言えず,セメントミルク埋込杭の方が有利な場合が多い。
問21 擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 擁壁の転倒に対する検討においては、安定モーメントが常時作用する土圧による転倒モーメントに1.5を乗じた値を上回ることを確認する必要がある。
- 常時作用する土圧は、構造体と土の状態が同じ条件の場合、受働土圧より主働土圧のほうが大きい。
- 隣地境界線に建設される擁壁は、原則として、終局限界状態においても滑動は許容されない。
- 地下外壁の設計においては、地下水位以深の部分は、土圧だけでなく水圧も慮する。
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正解:2
選択肢1:適当:転倒の安全率はMres/Mover ≥ 1.5(常時)で判定するのが一般的。
選択肢2:不適当:同条件なら受働土圧>主働土圧。主働のほうが小さい。
選択肢3:適当:境界上の擁壁は滑動を許容しない(終局でも不可)が原則。
選択肢4:適当:地下水位以深は水圧も加算して設計する。
問22 プレストレストコンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど
プレストレストコンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 不静定架構の大梁にプレストレス力を導入する場合、曲げ変形と同時に軸方向変形を慮した不静定二次応力を計算しなければならない。
- プレストレストコンクリート構造の種別は、長期設計荷重時に梁断面に生じる引張縁の状態によって、Ⅰ種、Ⅱ種及びⅢ種とされている。
- プレストレストコンクリート構造は、鉄筋コンクリート構造に比べて長スパンに適しているが、一般に、ひび割れが発生する可能性が高く、耐久性は鉄筋コンクリート構造より劣る。
- ポストテンション方式によるプレストレストコンクリート構造の床版において、防材により被覆された緊張材を使用する場合、緊張材が配置されたシース内にグラウトを注入しなくてもよい。
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正解:3
選択肢1:適当:不静定系にプレストレス導入時は**二次応力(軸・曲げ)**を算定する。
選択肢2:適当:Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ種の区分は長期時の引張縁の扱い(無/一部許容/許容)。
選択肢3:不適当:PSCはRCよりひび割れ制御に有利で耐久性もむしろ良好。
選択肢4:適当:PT床版で防錆被覆された無接着ケーブルならグラウト不要(アンボンド)。
問23 各種建築構造等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
各種建築構造等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱の短期荷重時のせん断力に対する検討に当たっては、鉄骨部分の許容せん断耐力と鉄筋コンクリート部分の許容せん断耐力との和が、設計用せん断力を下回らないものとする。
- コンクリート充塡鋼管(CFT)柱は、同じ径・同じ厚さの中空鋼管柱よりも局部座屈が生じにくく、座屈後の耐力低下も少ない。
- 壁式鉄筋コンクリート構造の耐力壁の小開口の隅角部において、開口縁の縦筋及び横筋に所定の鉄筋量を割り増して配筋することにより、ひび割れの拡大防止に有効な斜め筋を配筋しないことができる。
- アンカーボルトは、引張力に対する支持抵抗力の違いにより、支圧抵抗型と付着抵抗型に分類される。
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正解:1
選択肢1:不適当:SRC柱の短期せん断検討は基本RC部の耐力で判定し,鋼骨分を単純加算してよいとはしない。
選択肢2:適当:CFTは中空鋼管より局部座屈しにくく耐力低下も小さい。
選択肢3:適当:壁式RCの小開口隅は縁筋増しで斜め筋省略可の扱いがある。
選択肢4:適当:アンカーは支圧抵抗型/付着抵抗型に大別される。
問24 建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地震力を算定する場合に用いる鉄骨構造の建築物の設計用一次固有周期(単位秒)は、建築物の高さ(単位m)に0.03を乗じて算出することができる。
- 建築物の保有水平耐力を算定する場合、炭素鋼の構造用鋼材のうち、日本工業規格(JIS)に定めるものについては、材料強度の基準強度を1.1倍まで割増しすることができる。
- 水平力を受ける鉄筋コンクリート構造の柱は、軸方向圧縮力が大きくなるほど、変形能力が小さくなる。
- 「曲げ降伏型の柱・梁部材」と「せん断破壊型の耐力壁」により構成される鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力は、一般に、それぞれの終局強度から求められる水平せん断力の和とすることができる。
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正解:4
選択肢1:適当:S造の設計用一次固有周期の近似 T=0.03H(H:m)。
選択肢2:適当:保有水平耐力計算でJIS炭素鋼の基準強度は1.1倍まで割増可。
選択肢3:適当:RC柱は軸力が大きいほど変形能力が低下しやすい。
選択肢4:不適当:曲げ降伏部材+せん断破壊型耐力壁の保有耐力を単純和にはできない(脆性側で制限)。
問25 建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 平面形状が長方形の鉄骨構造の建築物において、短辺方向を純ラーメン構造、長辺方向をブレース構造とした場合、耐震計算ルートは両方向とも同じルートとする必要がある。
- 大きいスパンの建築物において、柱を鉄筋コンクリート構造、梁を鉄骨構造としてもよいが、異種構造の部材間における応力の伝達を慮して設計する必要がある。
- 超高層建築物に作用する風圧力に対しては、風向と直交する方向及びねじれ方向の建築物の振動についても慮する必要がある。
- 高層建築物の耐震設計において、地上階に比べて地下階のほうが平面的に大きな広がりがある場合、一般に、地上1階床面のせん断力の伝達を検討する必要がある。
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正解:1
選択肢1:不適当:短辺ラーメン・長辺ブレースのように方向でルートが異なることは普通にある。
選択肢2:適当:柱RC・梁Sの混合構造は可だが応力伝達部の設計が要。
選択肢3:適当:超高層の風は直交振動・ねじれも評価が必要。
選択肢4:適当:地下が大きい場合は1階床でのせん断伝達の確認が必要。
問26 建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地下部分がある建築物の杭の地震時設計用外力の算定において、根入れ効果による水平力の低減を行った。
- 限界耐力計算における表層地盤による地震動の増幅特性は、稀に発生する地震動」と極めて稀に発生する地震動」とで異なるものとした。
- 地上5階建ての鉄骨構造の建築物において、保有水平耐力を算定しなかったので、地震力の75%を筋かいが負担している階では、その階の設計用地震力による応力の値を1.5倍して各部材の断面を設計した。
- 鉄筋コンクリート部材の変形能力を大きくするために、コンクリート強度及びせん断補強筋量を変えることなく主筋量を増やした。
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正解:4
選択肢1:適当:杭の設計外力で根入れ効果による水平力低減は可。
選択肢2:適当:表層地盤の増幅は稀/極めて稀で取り扱いが異なる。
選択肢3:適当:保有未実施で,筋かい負担が階で0.75超ならその階の設計応力に1.5倍を掛ける扱い。
選択肢4:不適当:主筋量を増やすだけでは変形能力は向上せず,むしろ低下しやすい。
問27 木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 構造用材料の弾性係数は、一般に、繊維飽和点以下の場合、含水率の低下に伴って減少する。
- 木材の腐朽は、木材腐朽菌の繁殖条件である酸素・温度・水・栄養源のうち、一つでも欠くことによって防止することができる。
- 垂木、根太等の並列材に構造用合板を張り、荷重・外力を支持する場合、曲げに対する基準強度は、割増しの係数を乗じた数値とすることができる。
- 日本農林規格(JAS)の強度等級E120-F330」の対称異等級構成集成材については、繊維方向の曲げに対する基準弾性係数は12kN/m㎡、繊維方向の曲げに対する基準材料強度は33N/m㎡である。
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正解:1
選択肢1:不適当:繊維飽和点以下では含水率が下がるほど弾性係数は増加する。
選択肢2:適当:腐朽は酸素・温度・水・栄養のいずれかを欠けば防げる。
選択肢3:適当:合板張り並列材の曲げ強度はシステム係数で割増可。
選択肢4:適当:JAS「E120-F330」は E=12kN/mm²,Fb=33N/mm²。
問28 コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 高強度コンクリートの温度ひび割れの防止対策として、水和熱の小さい中庸熱ポルトランドセメントを使用した。
- 設計基準強度80N/m㎡以上の高強度コンクリートの火災時の爆裂防止対策として、コンクリート中に有機繊維を混入した。
- 凍結融解作用を受けるコンクリートの凍害対策として、AEコンクリートとし、空気量を4.5%とした。
- 計画供用期間の級が長期」のコンクリートの練混ぜ水に、コンクリートの洗浄排水を処理して得られた上澄水を用いた。
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正解:4
選択肢1:適当:温度ひび割れ対策に中庸熱を使う。
選択肢2:適当:高強度コンクリートの爆裂対策に有機(PP)繊維混入。
選択肢3:適当:凍害対策のAE空気量**約4.5%**は標準的。
選択肢4:不適当:計画供用期間「長期」では練混ぜ水は厳格な品質要件が必要で,洗浄排水の上澄水をそのまま用いる扱いは適合しない。
問29 鋼材及び高力ボルトに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鋼材及び高力ボルトに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築構造用圧延鋼材SN490Bの引張強さの下限値は、490N/m㎡である。
- 鉄筋コンクリート用棒鋼SD345の降伏点又は耐力の下限値は、345N/m㎡である。
- 降伏点240N/m㎡、引張強さ400N/m㎡である鋼材の降伏比は、0.6である。
- 高力ボルトF10Tのせん断強さの下限値は、1,000N/m㎡である。
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正解:4
選択肢1:適当:SN490Bの引張強さ下限は490 MPa。
選択肢2:適当:SD345の降伏点(または耐力)下限は345 MPa。
選択肢3:適当:降伏比=240/400=0.60。
選択肢4:不適当:F10Tの1000は引張強さの区分で,せん断強さの下限ではない。
問30 免震構造及び制振構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
免震構造及び制振構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 高さ60mを超える建築物であっても、耐久性等関係規定に適合し、かつ、国土交通大臣の認定を受けた構造方法であれば、免震構造にすることができる。
- 免震構造による耐震改修は、免震装置を既存建築物に設置し、建築物の固有周期を長くすることにより、建築物に作用する地震力を低減し、耐震性の向上を図るものである。
- 制振構造においては、履歴型ダンパーやオイルダンパー等の制振機構を設置することで、地震の入力エネルギーを制振機構に吸収させ、主架構の水平変形を抑制することができる。
- せん断パネルを鋼材ダンパーとして架構に設置する制振構造は、原則として、せん断パネルは降伏しないように設計しなければならない。
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正解:4
選択肢1:適当:高さ60m超でも大臣認定の構造方法で免震は可能。
選択肢2:適当:既存建築物に免震装置を設け周期延長→地震力低減で耐震改修可能。
選択肢3:適当:履歴・オイル等の制振機構で入力エネルギー吸収し主架構変形を抑制。
選択肢4:不適当:鋼製せん断パネルは降伏させてエネルギーを吸収するダンパーであり,「降伏させない設計」ではない。

