一級建築士試験に挑む人の多くが、
勉強時間を確保し、参考書も買い、過去問も解いています。
にもかかわらず、
毎年多くの受験生が不合格になるのはなぜでしょうか?
実は、「落ちる人」には共通する思考パターンや行動習慣があります。
この記事では、
合格者が「絶対にやらない」5つの落とし穴を紹介し、
逆にどうすれば回避できるかも解説します。
① インプットばかりしてアウトプットが足りない
落ちる人は、「ノートまとめ」や「テキストを読む」ことに満足しがちです。
もちろん基礎の理解は大切ですが、
知識を使う訓練=アウトプット(過去問演習)
が足りないと、本番で“ひねった問題”に対応できません。
対策
• 1冊テキストをやりきったら、すぐに過去問に着手
• 過去問で間違えた問題に戻ってテキストを再読する「反復型」に切り替えましょう
② スケジュールが“ザックリすぎる”
「毎日2時間勉強する」
「今月中にテキストを終わらせる」
これでは目標があいまいすぎて、ズルズル進みが遅れます。
対策
• 「〇月〇日:構造のトラス部分を過去問3問解く」のように、具体的な予定をカレンダー化しましょう
• GoogleカレンダーやNotionで可視化するとモチベ維持にも効果的です
③ 難問・奇問に時間をかけすぎる
学科試験では、「全体の6〜7割を取れば合格」です。
つまり全問正解は不要。
にもかかわらず、難問に執着し、
基本問題をおろそかにすると得点率が下がります。
対策
• 過去問をやるときは「3回以上出ている基本問題」をまず完璧にする
• “捨て問”を見極める力も、合格者の共通点です
④ SNSやYouTubeで他人の勉強法に振り回される
最近は「○○式勉強法」や「合格者の1日ルーティン」などの情報があふれていますが、
それを見て「自分のやり方は間違ってるのでは?」
と不安になり、コロコロ方針を変える人も少なくありません。
対策
• 情報は参考程度にとどめ、「自分に合った方法」を信じて継続
• 途中でやめた勉強法は、どれも“効果が出る前”に終わっている可能性が高いです
⑤ 「時間がある日にやる」=やらない
社会人受験生に特に多いのが、
「今日は疲れたから明日まとめてやる」パターン。
しかし試験本番は体調が万全とは限りません。
“どんな日でも最低30分”の継続習慣がある人だけが、
試験当日の緊張や疲労にも耐えられるのです。
対策
• 勉強しない日をゼロにする。最低でも用語カードや1問だけでも触れる
• 習慣化アプリ(StudyPlusなど)を使って可視化するのも有効です
まとめ:合格者の特徴は「凡事徹底」
一級建築士試験は、天才のための試験ではありません。
実際、合格する人のほとんどが特別な才能を持っていませんが、「やるべきことを徹底して継続」しています。
逆に、落ちる人は小手先の工夫に走り、
本質的な行動が抜けている場合が多いのです。
失敗から学べることもありますが、
他人の失敗を自分の成功に変える視点を持つことが、
合格への近道です。