構造科目の攻略法~計算苦手を克服~

建築士試験対策

構造科目の難易度

構造科目の難易度はレベル5のうちのレベル4です。

難易度は難しい部類になります。

今回は構造科目の攻略方法と私が思う試験への心構えについて書いていきます。

構造科目は苦手意識を持っている人は多いかと思います。

かくいう私も受験生時代はとても苦手でした。

元々数字があまり得意ではない私は正直、合格か不合格かは構造科目の問題次第ではないかと感じる程、苦手意識がありました。

しかし、実際に試験日まで一生懸命勉強し、苦手意識は本番まであったものの本番では8割程度の点数を取ることが出来ました。

その瞬間、私の構造科目に対する苦手意識がなくなり、現在に至ります。

では、ここからは私が構造科目への苦手意識を克服した方法を紹介していきます。

構造科目の勉強方法

まず、第一に私が感じたことは、『数字に慣れていない』ということです。

おそらく、一番の苦手意識はここが原因だったと思います。

私は学生時代から算数、数学が得意だったわけではなく、廻りと比べても苦手な方でした。

なので、第一に数字が嫌いだったのです。

その数字が嫌いというのが、構造科目の苦手意識に繋がっていたのだと今は思います。

具体的な構造科目の攻略方法をお伝えします。

それは、先程、言ったことの逆です。

『数字に慣れる』ということです。

数字に慣れていないから、苦手意識が生まれるので数字に慣れてしまえば良いのです。

では、数字に慣れる方法とは何か。

数字に向き合う時間を長くするしかありません。

これはただ単純に過去問を繰り返し解くということではありません。

数字と向き合う時間を長くしなければなりません。

どうしても、過去問を繰り返すだけだと答えを覚えてしまいます。

毎回違う問題をするのだったら問題ないのですが、私はそこまで沢山の参考書を持っていなかったので、どうしても同じ問題を解くことがありました。

そんな時、答えの選択肢を嫌でも覚えてしまいます。

それがダメなのです。

答えの選択肢を覚えてしまっていると、その答えの選択肢を求めるように考えてしまいます。

自分では学力が上がってきているように錯覚してしまいますが、実際の本番ではそうはいきません。

初見の問題や少し形が変わっただけでも混乱してしまいます。

こうなるとまた、構造科目に対する苦手意識が生まれてしまいます。

なので、私が心掛けたことは問題の選択肢を隠して問題を解いていました。

自分なりの答えが出てから初めて選択肢を見て、自分の計算が合っているのか、どこが間違っていたのかを確認していました。

この方法は非常にお勧めします。

構造科目の注意点

しかし、この方法で勉強を続けていると新たな壁が現れます。

それはケアレスミスというものです。

みんながみんなケアレスミスという壁にぶち当たるかどうかは分かりませんが、私はぶち当たってしまいました。

先程言った通り、数字に慣れる必要があるのですが、数字に慣れてきた頃に発生するのが、このケアレスミスです。

このケアレスミスというのは非常に厄介で私も最後まで苦しめられました。

簡単な計算ミスや思い込みで間違ったりしていました。

そして、これまた厄介なのはケアレスミス専用解答がある場合があるということです。

私以外にも同じようなケアレスミスをする人がいるということです。

そして、そのケアレスミスを出題者側も分かっているということです。

では、このケアレスミスをどうやって対処するのか?の方法を教えたいと思います。

それは、自分のケアレスミス癖を見抜くということです。

自分がしそうなケアレスミスを前もって把握しておくということです。

私のやり方だと同じケアレスミスを2回以上したものは、それをメモしていました。

そうすると自分がどういったケアレスミス癖があるかが分かってきます。

そして、試験開始の前や前日に見直していました。

ケアレスミスは直近で対策することで十分防ぐことが出来ます。

これで私は本番ではケアレスミスを0にすることが出来ました。

試験本番の私の体験談

さて、最後に私の試験の体験談をお伝えしたいと思います。

皆さんご存知の通り、構造科目は施工科目と一緒に出題されます。

私は施工科目から問題を解きました。

これは施工の試験対策の記事でも書いている通り、私は施工科目の方が得意だったからです。

あと、施工は分からない時はもう分からないからです。

とりあえず、施工の分かるところを解いていき、分からないところは適当に解答し、後で時間がある時に見返してみるぐらいでした。

なんと言ったって構造科目の方が不安だったので、私の場合は構造科目に時間をかけました。

おそらく試験時間の7割程は施工科目に時間をかけていたかと思います。

あくまでも私の場合なので、もし構造が得意だという人は構造から問題を解いて行った方が良いかと思います。

そして、最後のアドバイスとして、構造科目は他の科目と違い、時間配分がとても難しいです。

時間配分というか時間感覚がズレてしまいます。

これは私だけかもしれませんが、他の科目は今時間が大体どれくらい経ったかを当てれることが出来ました。

しかし、構造科目だけは体感時間と実際の時間の差が大きかったと記憶しています。

おそらく計算に集中していると、どうしても時間を気にする余裕がなくなるからだと思います。

なので、腕時計は必須で、私は試験中に5問ほど解いたら時間を確認していました。

これはやりすぎかもしれませんが、一度、過去問を解いていてタイムオーバーになってしまった経験があるので、構造科目の時間にはシビアになっていました。

まとめ


今回の施工科目の話をまとめると、

勉強方法
①数字に慣れる。問題ではなく、数字と向き合う。
②自分のケアレスミス癖を見つけて、対策する。

試験対策
①施工と構造得意な方から解く。
②時間を意識する。計算に時間がかかる方は特に。

これが今回の構造科目のまとめになります。

もちろん、全ての人に当てはまる話ではありません。


あくまで、私の経験や考え方からの意見なので、この中で少しでも活かせて貰えれば幸いです。

構造科目は勉強がとてもしんどいと思います。


しかし、自分を信じて頑張っていけば、必ず点数は伸びます。

他の暗記の科目と違い、少しずつ点数が伸びるのではなく、構造科目は理解した瞬間にドカンと点数が伸びます。

どうしても行き詰まってしまったら、このことを思い出してもらい、いつかドカンと点数が伸びるのだと思って頑張って行ってください。

これで、構造科目の説明を終えます。


試験まで頑張って下さい!