一級建築士 H29 構造 過去問・解説
問1 図−1のように、脚部で固定された柱の頂部に鉛直荷重N及び水平荷重Qが作用している
図−1のように、脚部で固定された柱の頂部に鉛直荷重N及び水平荷重Qが作用している。柱の断面形状は図−2に示すような長方形断面であり、鉛直荷重N及び水平荷重Qは断面の図心に作用しているものとする。柱脚部断面における引張縁応力度と圧縮縁応力度との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、柱は等質等断面とし、自重は無視する。また、応力度は弾性範囲内にあるものとし、引張応力度を「+」、圧縮応力度を「−」とする。

- 引張縁応力度(N/mm2):+6 圧縮縁応力度(N/mm2):−14
- 引張縁応力度(N/mm2):+8 圧縮縁応力度(N/mm2):−12
- 引張縁応力度(N/mm2):+11 圧縮縁応力度(N/mm2):−19
- 引張縁応力度(N/mm2):+13 圧縮縁応力度(N/mm2):−17
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正解:2
選択肢1:適当:断面図心にNとQが作用する場合、応力度は「N/A ± M/Z」で算出される。
選択肢2:適当:数値計算より引張側+8、圧縮側−12となる。
選択肢3:適当:引張応力度を+、圧縮を−で表す。
選択肢4:不適当(正解):引張+13、圧縮−17は過大である。
問2 図のような断面形状の単純梁A及びBの中央に集中荷重Pが作用したとき、それぞれ曲げ
図のような断面形状の単純梁A及びBの中央に集中荷重Pが作用したとき、それぞれ曲げによる最大たわみδA及びδBが生じている。δAとδBとの比として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、梁A及びBは同一材質の弾性部材とし、自重は無視する。また、梁Bは重ね梁であり、接触面の摩擦はないものとする。

- δA 1: δB1
- δA 1: δB2
- δA 1: δB4
- δA 1: δB8
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正解:3
選択肢1:適当:重ね梁では曲げ剛性が大きくなり、たわみは小さくなる。
選択肢2:適当:同材質ではδ∝1/EIであり、Iが大きいほどδが小さい。
選択肢3:不適当(正解):δA:δB=1:4である。
選択肢4:適当:摩擦なしでは梁同士は独立せず、剛性加算が成立する。
問3 図のようなラーメンに鉛直荷重4P及び水平荷重Pが作用したときの曲げモーメント図と
図のようなラーメンに鉛直荷重4P及び水平荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、曲げモーメント図は、材の引張側に描くものとする。

- 1
- 2
- 3
- 4
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正解:1
選択肢1:適当:鉛直荷重4Pと水平荷重Pが作用し、梁中央が正曲げ。
選択肢2:適当:柱脚は逆符号モーメント(固定端反力)。
選択肢3:不適当(正解):与えられた曲げモーメント図は異なる。
選択肢4:適当:モーメント図は引張側に描く。
問4 図は2層のラーメンに水平荷重P及び2Pが作用したときの正しい崩壊メカニズムを示し
図は2層のラーメンに水平荷重P及び2Pが作用したときの正しい崩壊メカニズムを示したものである。次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、最上階梁及び2階梁の全塑性モーメントはそれぞれMp及び2Mpとし、1階柱の柱脚の全塑性モーメントは2Mpとする。

- 最上階梁のせん断力Qbは、Mp/lである。
- 鉛直反力Vは、3Mp/lである。
- 水平荷重Pは、2Mp/lである。
- 1階右側の柱のせん断力Qcは、6Mp/lである。
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正解:4
選択肢1:適当:最上階梁のせん断力Qb=Mp/l。
選択肢2:適当:鉛直反力V=3Mp/l。
選択肢3:適当:水平荷重P=2Mp/l。
選択肢4:不適当(正解):Qc=6Mp/lとはならない。
問5 図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材ABに生じる軸方向力として、正しいも
図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材ABに生じる軸方向力として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「−」とする。

- −√2P
- −√2/2P
- +√2/2P
- #NAME?
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正解:4
選択肢1:適当:節点法により、ABには引張力が発生する。
選択肢2:適当:軸方向力は√2Pで求められる。
選択肢3:不適当(正解):√2/2Pは誤り。
選択肢4:適当:引張は+、圧縮は−で表す。
問6 図のような構造物A、B、Cの柱の弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PCとしたとき
図のような構造物A、B、Cの柱の弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PCとしたとき、それらの大小関係として正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての柱は等質等断面で、梁は剛体であり、柱及び梁の自重、柱の面外方向の座屈は無視する。652ABC

- PA>PC>PB
- PB>PA>PC
- PC>PA>PB
- PC>PB>PA
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正解:3
選択肢1:適当:座屈荷重Pcr=π²EI/(KL)²に比例する。
選択肢2:適当:拘束条件により長さ係数Kが異なる。
選択肢3:不適当(正解):PA>PC>PBではない。
選択肢4:適当:PC>PA>PBが正しい大小関係。
問7 建築基準法における地震層せん断力係数Ciの計算に用いる振動特性係数Rtは、建築物
建築基準法における地震層せん断力係数Ciの計算に用いる振動特性係数Rtは、建築物の設計用一次固有周期Tと地盤の種別に応じて定められている。それらの関係を示す図として、適当なものは、次のうちどれか。

- 1
- 2
- 3
- 4
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正解:1
選択肢1:適当:Tが長くなるとRtが増加し、一定に収束する。
選択肢2:適当:地盤の種別により曲線形状が異なる。
選択肢3:不適当(正解):Tが短いほどRtが大きいとするのは誤り。
選択肢4:適当:建築基準法施行令第88条に基づく。
問8 建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 学校の屋上広場の単位面積当たりの積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、教室の単位面積当たりの積載荷重と同じ数値とすることができる。
- 雪下ろしを行う慣習のある地方においては、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合においても、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。
- 風圧力における平風速の高さ方向の分布を表す係数は、建築物の高さが同じ場合、一般に、「都市計画区域外の極めて平坦で障害物がない区域」より「都市計画区域内の都市化が極めて著しい区域」のほうが小さい。
- 建築物の地上部分における各層の地震層せん断力Qiは、最下層の値が最も大きくなる。
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正解:1
選択肢1:適当:雪下ろしの慣習により、垂直積雪量を1mに減算できる。
選択肢2:適当:風圧力係数は都市部ほど小さい。
選択肢3:適当:層せん断力は最下層が最大。
選択肢4:不適当(正解):屋上広場の積載荷重を教室と同等にはできない。
問9 木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものは
木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 平面が長方形の建築物において、必要壁量が風圧力により決定されたので、張り間方向と桁行方向の壁量が、それぞれの方向の必要壁量以上となるように設計した。
- 圧縮力と引張力の両方を負担する筋かいとして、厚さ3cm、幅9cmの木材を使用した。
- 9cm角の木材の筋かいを入れた軸組の倍率(壁倍率)を3とし、9cm角の木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組の倍率(壁倍率)を6とした。
- 筋かいが間柱と交差する部分は、間柱の断面を欠き取り、筋かいは欠込みをせずに通すようにした。
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正解:3
選択肢1:適当:必要壁量は風圧と地震の大きい方で決定。
選択肢2:適当:厚さ3cm、幅9cmの筋かい使用可。
選択肢3:不適当(正解):壁倍率3・6は規定より過大。
選択肢4:適当:間柱を欠き取り、筋かいを通す施工法は可。
問10 図のような平面の木造軸組工法による平家建ての建築物において、建築基準法における「
図のような平面の木造軸組工法による平家建ての建築物において、建築基準法における「木造建築物の軸組の設置の基準」(いわゆる四分割法)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図中の太線は耐力壁を示し、その軸組の倍率(壁倍率)は全て1とする。なお、この建築物の単位床面積当たりに必要な壁量は15cm/m2とする。

- X方向の北側の側端部分の必要壁量は、3mである。
- X方向の北側の側端部分の存在壁量は、5mである。
- X方向の北側の側端部分の壁量充足率は、1を超えている。
- X方向の壁率比は、0.5を超えている。
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正解:4
選択肢1:適当:必要壁量3m、存在壁量5mは妥当。
選択肢2:適当:充足率1以上で安全側。
選択肢3:不適当(正解):壁率比0.5超は過大。
選択肢4:適当:耐力壁配置のバランスが重要。
問11 鉄筋コンクリート造の建築物において、「躯体に発生したコンクリートのひび割れの状況
鉄筋コンクリート造の建築物において、「躯体に発生したコンクリートのひび割れの状況を示す図」とその原因の説明」として、最も不適当なものは、次のうちどれか。

- 最上階の柱梁接合部が、矢印の方向に曲げモーメントを受けた場合のひび割れ
- 独立基礎フーチングのはね出し部分が、矢印の方向に地盤からの接地圧を受けた場合のひび割れ
- 周辺が梁で固定されたスラブが、鉛直荷重を受けた場合のスラブ上面のひび割れ
- 耐力壁に、乾燥収縮が生じた場合のひび割れ
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正解:2
選択肢1:適当:曲げモーメント方向にひび割れが発生。
選択肢2:不適当(正解):スラブ上面ひび割れは誤り(下面が引張)。
選択肢3:適当:フーチングは地圧で下面に引張。
選択肢4:適当:乾燥収縮で縦ひび割れが生じる。
問12 鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 梁のせん断強度を大きくするために、あばら筋量を増やした。
- 曲げ降伏する梁の靱性を高めるために、コンクリートの設計基準強度に対するせん断応力度の比を大きくした。
- 柱のせん断強度を大きくするために、設計基準強度がより高いコンクリートを採用した。
- 曲げ降伏する両側柱付き耐力壁の靱性を高めるために、側柱の帯筋量を増やした。
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正解:2
選択肢1:適当:梁のせん断強度はあばら筋で向上。
選択肢2:不適当(正解):せん断比を大きくすると靱性は低下。
選択肢3:適当:柱強度はfcを上げて確保。
選択肢4:適当:側柱の帯筋増は靱性改善に有効。
問13 鉄筋コンクリート構造の柱及び梁における付着に関する次の記述のうち、最も不適当なも
鉄筋コンクリート構造の柱及び梁における付着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 主筋間のあきが大きくなると、付着割裂強度は小さくなる。
- 細径の主筋を用いる場合よりも、太径の主筋を用いる場合のほうが、断面の隅角部に付着割裂破壊を生じやすい。
- 付着割裂破壊に対する安全性の検討を行う場合、帯筋、あばら筋及び中子筋の効果を慮して、付着割裂強度を算定してもよい。
- 部材端部にせん断ひび割れが生じる部材では、主筋の引張応力度を一定とみなす範囲を除いたうえで、設計用付着応力度を算定する。
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正解:1
選択肢1:不適当(正解):主筋間隔大→付着強度はむしろ増す。
選択肢2:適当:太径主筋は割裂破壊を起こしやすい。
選択肢3:適当:帯筋等の拘束効果を考慮可。
選択肢4:適当:せん断ひび割れ域を除いて算定。
問14 鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど
鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートには引張応力度の負担は期待せず、主筋と圧縮コンクリートを慮して計算を行った。
- 梁の長期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径のSD390に変更した。
- 柱及び梁の短期許容せん断力の算定において、主筋はせん断力を負担しないものとして計算を行った。
- 開口を設けた耐力壁において、壁縦筋や壁横筋の寄与分を慮して、設計用せん断力に対して必要となる開口補強筋量を算定した。
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正解:2
選択肢1:適当:長期曲げではコンクリート引張を無視。
選択肢2:不適当(正解):SD345→SD390にしても同径なら変化少。
選択肢3:適当:短期せん断では主筋はせん断力を負担しない。
選択肢4:適当:開口補強筋量は寄与分を考慮して算出。
問15 鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 引張力を負担する筋かいを保有耐力接合とするために、筋かい端部及び接合部の破断耐力より、筋かいの軸部の降伏耐力のほうが大きくなるように設計した。
- 溝形鋼を用いた筋かいの設計において、接合部のボルト本数に応じた突出脚の無効長さを慮して、部材の断面積を低減した。
- 横移動が拘束された両端ピン接合の柱材において、節点間距離を柱材の座屈長さとした。
- 平面計画上、梁の横座屈を防止するための横補剛を梁の全長にわたって等間隔に設けることができなかったので、梁の端部に近い部分を主として横補剛する方法を採用した。
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正解:1
選択肢1:不適当(正解):保有耐力接合は「接合部>部材」でなければならない。
選択肢2:適当:溝形鋼では突出脚の無効長を考慮する。
選択肢3:適当:ピン柱の座屈長さ=節点間距離。
選択肢4:適当:梁の横補剛は端部集中でも可。
問16 鉄骨構造の柱脚の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の柱脚の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 露出形式柱脚に使用する「伸び能力のあるアンカーボルト」には、「建築構造用転造ねじアンカーボルト」等があり、軸部の全断面が十分に塑性変形するまでねじ部が破断しない性能がある。
- 一般的な根巻形式柱脚における鉄骨柱の曲げモーメントは、根巻鉄筋コンクリート頂部で最大となり、ベースプレートに向かって小さくなるので、根巻鉄筋コンクリートより上部の鉄骨柱に作用するせん断力よりも、根巻鉄筋コンクリート部に作用するせん断力のほうが大きくなる。
- 根巻形式柱脚において、柱脚の応力を基礎に伝達するための剛性と耐力を確保するために、根巻鉄筋コンクリートの高さが鉄骨柱せいの2.5倍以上となるように設計する。
- 埋込形式柱脚において、鉄骨柱の剛性は、一般に、基礎コンクリート上端の位置で固定されたものとして算定する。
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正解:4
選択肢1:適当:露出形式用の「伸び能力のあるアンカーボルト」は転造成形ねじ等で,軸部が十分塑性化してもねじが先行破断しにくい性能を持つ。
選択肢2:適当:根巻形式では曲げが根巻RC頂部で最大→根巻部側のせん断負担が大きくなる。
選択肢3:適当:根巻RC高さは柱せいの約2.5倍以上を目安に剛性・耐力を確保。
選択肢4:不適当(正解):埋込形式柱脚を基礎上端で固定とみなすのは誤り。実際は埋込み長さ等により固定度を評価する。
問17 鋼材ダンパーを用いた制振構造を採用した鉄骨造の建築物に関する次の記述のうち、最も
鋼材ダンパーを用いた制振構造を採用した鉄骨造の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地震時に主架構を無損傷とする目的で、柱梁部材には建築構造用圧延鋼材SN490に比べて、基準強度が大きい建築構造用高性能鋼材SA440を用いた。
- 地震エネルギーを効率的に吸収させるために、鋼材ダンパーには建築構造用圧延鋼材SN400と比べて、伸び能力の優れた建築構造用低降伏点鋼材LY225を用いた。
- 制振効果を高めるために、鋼材ダンパーの主架構への取付け部の剛性を小さくした。
- せん断パネルタイプの鋼材ダンパーについて、地震等による繰返し変形下の疲労に対して累積損傷度による検討を行った。
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正解:3
選択肢1:適当:主架構無損傷化の目的で,高強度鋼(例:SA440)を柱梁に採用する判断は妥当。
選択肢2:適当:ダンパー本体には伸び能力に優れる低降伏点鋼(例:LY225)を用いて履歴エネルギー吸収を図る。
選択肢3:不適当(正解):主架構への取付け部の剛性を小さくするとエネルギー伝達が悪化し,制振効果が低下する。
選択肢4:適当:せん断パネル型ダンパーは繰返し変形に対する累積損傷度(疲労)を検討する。
問18 冷間成形角形鋼管柱を用いた鉄骨造の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なもの
冷間成形角形鋼管柱を用いた鉄骨造の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- プレス成形角形鋼管の角部は、成形前の素材と比べて、強度及び変形性能が高くなる。
- 柱と梁との仕口部の接合形式には、一般に、通しダイアフラム形式、内ダイアフラム形式及び外ダイアフラム形式がある。
- 柱の継手は、一般に、現場溶接となり、継手位置は曲げ応力が小さくなる位置とすることが望ましい。
- 「耐震計算ルート1−1」の場合は、標準せん断力係数Coを0.3以上とするとともに、柱の設計用応力を割増して、許容応力度を検討しなければならない。
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正解:1
選択肢1:不適当(正解):角部は成形で強度は上がる一方,変形性能(延性)は低下し得る。
選択肢2:適当:仕口は通し/内/外ダイアフラムが一般的。
選択肢3:適当:継手は現場溶接とし曲げの小さい位置に計画。
選択肢4:適当:ルート1-1は Co≧0.3 などで応力度割増の許容検討を行う。
問19 基礎の設計を行うための地盤調査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎の設計を行うための地盤調査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地震時の杭の水平抵抗を検討するための孔内水平載荷試験は、杭頭から約5mの深さ又は最大杭径の約5倍の深さまでで実施する。
- 平板載荷試験により「地盤の支持力特性」の調査ができる範囲は、載荷板幅の1.5〜2.0倍程度の深さまでである。
- 常時微動測定の結果は、地盤の卓越周期の推定や、建築物の地震力の設定に必要な地盤種別の判定に利用される。
- 粘性土の内部摩擦角は、一軸圧縮試験により求めることができる。
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正解:4
選択肢1:適当:孔内水平載荷試験は杭頭から約5m(または最大杭径×約5)までが一般的。
選択肢2:適当:平板載荷試験の影響深さは載荷板幅の約1.5〜2倍。
選択肢3:適当:常時微動は卓越周期推定や地盤種別判定に活用。
選択肢4:不適当(正解):粘性土の内部摩擦角は一軸圧縮試験では求められない(三軸圧縮等で評価)。
問20 杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉛直荷重が作用する杭の抵抗要素には、先端抵抗と周面摩擦抵抗があり、杭頭に作用する上部構造物の荷重による杭の沈下の発生とともに先端抵抗が先行して発揮され、杭の沈下が増加すると周面摩擦抵抗が発揮される。
- 地震時に液状化のおそれのある地盤において、杭の水平抵抗を検討する場合には、水平地盤反力係数(単位kN/m3)の値を低減しなければならない。
- 地下水位の高い敷地に計画する低層建築物に地下室を設ける場合には、浮力が作用するので、杭の引抜き抵抗力の検討が必要となる。
- 杭先端の地盤の許容応力度を計算で求める場合に用いる値は、杭先端付近の値の平値とし、その値が60を超えるときは60とする。
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正解:1
選択肢1:不適当(正解):鉛直荷重下では周面摩擦が先行して発現し,沈下が進むと先端抵抗が動員されるのが一般的。
選択肢2:適当:液状化懸念地盤では水平地盤反力係数を低減。
選択肢3:適当:地下室の浮力に対し杭の引抜き抵抗を検討。
選択肢4:適当:先端地盤の許容応力度は先端付近の平均N値を用い,上限60の扱い。
問21 地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 直接基礎の地盤の許容応力度の算定において、根入れ深さDfを評価する場合、隣接する建築物の影響を慮する必要がある。
- 杭の長さが長い場合、杭頭の固定度が大きくなるほど、杭頭の曲げモーメントは小さくなる。
- 支持層が傾斜している地盤に杭基礎を採用する場合、長い杭と短い杭を混用すると、各杭の負担水平荷重の差異やねじれが生じやすい。
- 地盤沈下のおそれのある敷地において、支持杭を採用する場合には、負の摩擦力による杭の支持力、杭の沈下量等を検討しなければならない。
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正解:2
選択肢1:適当:根入れ深さDf評価では隣接建物の影響も考慮。
選択肢2:不適当(正解):杭頭固定度が大きいほど杭頭曲げは大きくなり,小さくはならない。
選択肢3:適当:支持層が傾斜+長短混用杭は負担差・ねじれを招きやすい。
選択肢4:適当:負摩擦や沈下量の検討は必須。
問22 建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- プレストレストコンクリート構造におけるプレテンション方式は、PC鋼材を緊張した状態でその周りに直接コンクリートを打設し、コンクリートが所定の強度に達した後に緊張端の張力を解放して、PC鋼材とコンクリートとの付着によりプレストレスを導入するものである。
- 制振構造には、特定の層を柔らかく設計して、その層にダンパーを設置し、建築物に入力された地震エネルギーを効果的に吸収させる方法もある。
- 免震構造は、規模や用途にかかわらず、戸建て住宅や超高層建築物等、幅広く適用することが可能である。
- 壁式鉄筋コンクリート構造は、一般に、軒高が20mの地上6階建ての建築物においても採用することができる。
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正解:4
選択肢1:適当:PCのプレテンションは付着でプレストレス導入。
選択肢2:適当:特定層を柔にしてダンパー集中も制振方法の一つ。
選択肢3:適当:免震は戸建〜高層まで幅広く適用可能。
選択肢4:不適当(正解):壁式RCは一般に6階・軒高20mでは採用不可(上限は概ね5階・軒高16m程度)。
問23 合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨梁と鉄筋コンクリートスラブとを頭付きスタッドを介して緊結した合成梁の曲げ剛性の算定に用いる床スラブの有効幅は、鉄筋コンクリート梁の曲げ剛性の算定に用いる床スラブの有効幅と同じとしてもよい。
- デッキ合成スラブは、鋼製デッキプレートとその上に打設されるコンクリートとが一体となる構造で、面内せん断力の伝達も期待することができる。
- コンクリート充塡鋼管(CFT)構造の柱は、同一断面で同一板厚の鋼管構造の柱に比べて、水平力に対する塑性変形性能は高いが耐火性能は同等である。
- 鉄筋コンクリート構造のコア壁を耐震要素とし、外周部を鉄骨構造の骨組とした架構形式は、大スパン化による空間の有効利用に適している。
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正解:3
選択肢1:適当:合成梁の有効幅はRC梁の扱いと同様の考えで設定可。
選択肢2:適当:デッキ合成スラブは一体化し面内せん断伝達も期待できる。
選択肢3:不適当(正解):CFT柱は鋼管柱より塑性変形性能だけでなく耐火性能も優れる。
選択肢4:適当:RCコア+外周S骨組は大スパン・空間利用に適する。
問24 鉄筋コンクリート造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど
鉄筋コンクリート造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 圧密沈下のおそれのある地盤において、直接基礎を採用した建築物の設計に当たり、不同沈下による建築物の損傷を生じにくくするために、基礎形式を独立基礎からべた基礎に変更した。
- 平面形状が細長い建築物の応力解析において、短辺方向に地震力を受ける場合には、床を剛と仮定しなかった。
- 床組の振動による使用上の支障がないことを、梁及び床スラブの断面の各部の応力を検討することにより確認した。
- 片持スラブの設計において、長期荷重に加えて地震時の上下振動を慮して配筋を決定した。
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正解:3
選択肢1:適当:不同沈下抑制のため独立基礎→べた基礎は妥当。
選択肢2:適当:細長平面で短辺入力時に床剛を仮定しない解析も妥当。
選択肢3:不適当(正解):床の**使用性は応力ではなく振動特性(振動数・加速度等)**で確認する。
選択肢4:適当:片持ちスラブは長期に加え上下動も考慮して配筋決定。
問25 建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨構造の筋かい付き骨組の保有水平耐力計算において、X形筋かいの耐力は、引張側筋かいの耐力と圧縮側筋かいの座屈後安定耐力とを合算して求めることができる。
- 鉄骨構造の筋かいに山形鋼を用いる場合、小規模な建築物を除き、山形鋼を2本使用し、ガセットプレートの両側に取り付け、偏心を小さくする。
- 鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱脚を非埋込形式とする場合、柱脚の曲げ終局強度は、アンカーボルトの曲げ終局強度、ベースプレート直下のコンクリートの曲げ終局強度及びベースプレート周囲の鉄筋コンクリートの曲げ終局強度を累加して求める。
- 鉄骨部材の許容圧縮応力度は、材種及び座屈長さが同じ場合、座屈軸周りの断面二次半径が小さくなるほど大きくなる。
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正解:4
選択肢1:適当:X形筋かいの保有水平耐力=引張筋かい+圧縮座屈後安定耐力の合算。
選択肢2:適当:山形鋼ブレースは原則2本で両側取付けし偏心を小さく。
選択肢3:適当:SRC非埋込柱脚の終局曲げは主要構成要素の終局耐力を組合せて評価。
選択肢4:不適当(正解):同材・同座屈長さなら断面二次半径が小さいほど許容圧縮応力度は小さくなる。
問26 免震構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
免震構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 積層ゴムアイソレータを用いた免震構造は、一般に、水平地震動に対する免震効果はあるが、上下地震動に対する免震効果は期待できない。
- 長期荷重を受ける積層ゴムアイソレータの設計に用いる面圧は、支持軸力を積層ゴムの断面積で除した値とする。
- 転倒モーメントによりアイソレータに大きな引張軸力が生じる場合は、天然ゴム系の積層ゴムアイソレータを採用する。
- 天然ゴム系の積層ゴムアイソレータを用いた免震構造においては、アイソレータのみでは減衰能力が不足するので、オイルダンパーや鋼材ダンパー等を組み込む必要がある。
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正解:3
選択肢1:適当:積層ゴムは水平に有効だが上下動の免震効果は基本的に期待しにくい。
選択肢2:適当:長期面圧=支持軸力/積層ゴム断面積。
選択肢3:不適当(正解):大きな引張軸力が見込まれる場合に天然ゴム系を採用するのは不適。引張拘束装置や他方式の検討が必要。
選択肢4:適当:天然ゴム系は減衰が小さいため別途ダンパー併用が必要。
問27 木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 木材の曲げ強度は、一般に、気乾比重が大きいものほど大きい。
- 木材の木裏は、一般に、木表に比べて乾燥収縮が大きいので、木裏側が凹に反る性質がある。
- LVLは、「日本農林規格(JAS)において単板積層材」と呼ばれ、主として各層の繊維方向が互いにほぼ平行となるように積層接着されたもので、柱、梁等の線材に使用される。
- CLTは、「日本農林規格(JAS)において直交集成板」と呼ばれ、各層の繊維方向が互いにほぼ直角となるように積層接着されたもので、床版、壁等の面材に使用される。
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正解:2
選択肢1:適当:曲げ強度は一般に気乾比重と相関。
選択肢2:不適当(正解):収縮が大きいのは木表で,木表側が凹に反りやすい。
選択肢3:適当:LVL=JAS「単板積層材」,繊維方向をほぼ平行に積層し線材用途。
選択肢4:適当:CLT=JAS「直交集成板」,層を直交させ面材用途。
問28 コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートの初期の圧縮強度の発現は、一般に、セメントの粒子が細かいものほど早くなる。
- コンクリートの圧縮強度は、一般に、材齢が同じ場合、大気中で養生した供試体よりも、大気と同一温度の水中で養生した供試体のほうが大きくなる。
- コンクリートのせん断弾性係数は、一般に、ヤング係数の0.4倍程度である。
- 局部圧縮を受けるコンクリートの支圧強度は、一般に、全面圧縮を受けるコンクリートの圧縮強度よりも小さい。
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正解:4
選択肢1:適当:細かいセメントほど初期強度の発現が早い傾向。
選択肢2:適当:同温なら水中養生>空中養生で強度が大きいのが一般的。
選択肢3:適当:せん断弾性係数Gは概ね0.4E(ν≈0.2想定)。
選択肢4:不適当(正解):局部圧縮の支圧強度は全面圧縮より大きくなりやすい(拘束効果)。
問29 金属材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
金属材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 板厚40mm以下の建築構造用圧延鋼材SN400Bにおいて、基準強度及び短期許容引張応力度は、235N/mm2である。
- 熱間圧延鋼材の強度は、圧延方向に比べて、板厚方向のほうが小さい傾向がある。
- シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが小さい鋼材を使用することは、溶接部の脆性的破壊の防止に有効である。
- アルミニウムの線膨張係数は、鉄の約2倍である。
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正解:3
選択肢1:適当:SN400B(t≦40mm)基準強度・短期許容引張=235 N/mm²。
選択肢2:適当:熱間圧延材は板厚方向(Z方向)強度が圧延方向より低い傾向。
選択肢3:不適当(正解):衝撃吸収エネルギーの小さい鋼材は脆性破壊防止に不利。大きいものを選定すべき。
選択肢4:適当:アルミの線膨張係数は鉄の約2倍。
問30 建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 耐震性能の要求レベルを高くするために、建築主と協議のうえ、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「耐震等級」を、等級3から等級1に変更した。
- 角形鋼管柱の許容曲げ応力度を、許容引張応力度と同じ値とした。
- 柱及び梁は、国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリート造とし、直接土に接しない部分の鉄筋に対する最小かぶり厚さを2cmとした。
- 杭を鋼管杭とするに当たり、地盤が強い酸性ではなかったので、その鋼管の腐食代として厚さ1mmを見込んだ。
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正解:1
選択肢1:不適当(正解):耐震性能を高めるなら等級を3→1に下げるのは逆。上げる/維持が必要。
選択肢2:適当:角形鋼管柱の許容曲げ応力度=許容引張応力度と同値扱い。
選択肢3:適当:PCa RCのかぶり(土に接しない部位)最小2cmの設定は妥当。
選択肢4:適当:非酸性土での鋼管杭腐食代1mm見込みは一般的な設定の一例。

