来年から確認申請が変わる!?時代に合わせて設計を学ぶことの重要性!

建築士基本情報

今回は設計士としての実務的な話をしていきたいと思います。

令和7年度から4号建物の特例が無くなります。

と言っても、一般の方には4号建物というのはイマイチ分からないでしょう。

まずは簡単に4号建物について書いていきます。

4号建物とは、簡単に言えば一般住宅です。

夢の一戸建てのことです。

共同住宅やマンションなどは含みません。

なので、一般の人で将来的に家を建てたいと思っている人には大きな問題です。

そして、4号建物の特例とはなんなんでしょうか?

説明していきます。

一般住宅の一戸建ては、他の大きな建物より確実に戸数が多いです。

なので、建築確認を出す機関も、1つ1つをしっかり見ていたら大変です。

そこで、導入されたのが、4号建物の特例です。

具体的には、そんなに細かく図面を書かなくても良いよー!というものです。

細かく図面を書かなくて良いと聞くと簡単に考えてしまいそうですが、

他の大きな建物よりは書かなくて良いということです。

必要最低限の図面で良いよー!ということなので、

建物にとって大事な基礎や柱などの大切なものはちゃんと書かなければなりません。

では、4号建物の特例がなくなるとどうなるのか?

それは、今まで不要だった、建物の構造、

建物の構造というのは建物の強さのことであり、

地震や台風にちゃんと対応できているかを確認するということです。

だからといって今までの4号建物が構造上問題があるというわけではありません。

ただ、確認するようになったと思って構いません。

次に大きく変わった点は省エネの計算が必要になりました。

現在世界規模で地球温暖化の問題が発生しています。

なので、省エネについては大きな環境問題に関わります。

なので、一般住宅も環境に良いものにしていきましょうねー、ということで、省エネ計算というものが必要になります。

以上の2つが確認申請に伴う、大きな変更点です。

では、一般の人の夢の一戸建てはどう変わっていくのでしょうか。

1番大きな点は、やはり費用の問題です。

確認申請の項目が増えた分、設計料が上がります。

おそらく、今年の3月は確認申請を早く済ませようと確認機関は大忙しになるかもしれません。

そして、これは設計事務所によりますが、窓の仕様や断熱材などの希望を聞いてくれなくなる可能性があります。

これは、省エネの問題が関わってきます。

前もって決められた仕様の窓などを使えば、省エネ計算を改めてする必要はありません。

なので、ハウスメーカーによっては顧客のリクエストに応えられなくなる場合も考えられます。

以上が今年の4月以降に起こる変化になります。

では、設計士としての立場では、今回の件をどのように考えて行かなければならないでしょうか。

ここからは設計士目線でのお話になります。

私が今回の4号建物廃止の件について思うことは、

特にありません。

というのも、設計士というのはこういった法律の変更は長年やっていったら、多々あります。

ただ、また勉強しなければいけないな!という思いだけです。

言ってしまえば、設計士という仕事はずっと勉強の日々です。

なので、そこまで大きく考えないようになりました。

そして、建築基準法というのは多かれ少なかれ変わっていくものです。

大きく変わったからといって焦る必要もありません。

対応していくしか道はないのです。

これから先、設計士を目指す人達は、そういった変化に対応していくことに慣れる必要があります。

私もまだまだ未熟ですが、時代の変化について行こうと努力はしています。

なので、今後も勉強し続けます。