建築士の1日ってどんな感じ?残業は?一級建築士の私の仕事の1日ルーティン紹介

建築士基本情報

私の経歴について

私は20年以上建築士として働いてきました。

今回はそんな私のおおよその建築士としての1日のスケジュールやルーティンを紹介したいと思います。

私は現在独立しております。独立して20年近く経ちます。

なので、今回は経営者としての1日と、私が以前、修業期間中に従業員として働いていた1日の2つを紹介したいと思います。

では、まずは従業員として働いていた頃のルーティンを紹介したいと思います。

大抵の人はこれに当てはまるかと思います。

そして、この従業員としての経験が将来の経営者として、役立ちますので、参考にしてください。

前もって言っておきますが、私が初めて就職して設計事務所に勤めた頃は、手書き図面とパソコンで書くCAD図面の移り変わりの時期でした。

今はほぼほぼパソコンで書くCAD図面になりますので、今回はCAD業務として紹介致します。

就業時間について

まず就業時間についてになります。

私の頃は8時から17時までが就業時間でした。

といっても、状況に応じて早く来たり、現場に行ってから出勤などのイレギュラーな日もよくありました。

今は働き方改革などで変わってきているかもしれませんが、基本的には変わってないと思います。

まずは、就業時間の前に来て事務所の掃除等を行います。

1つ目の会社は新人だろうが中堅だろうが代表取締役だろうが掃除をしていました。

2つ目の会社は新人と入社歴の浅い人だけが掃除を行っていました。

さて、ここでちょっとしたクイズです。

1つ目の会社と2つ目の会社ですが、どちらが良い会社だと思いますか?

1つ目の会社だと思う人が多いかと思います。

確かに社員全員で掃除することは、とても重要だと思います。

しかし、答えは2つ目の会社の方が良い会社でした。

1つ目の会社は倒産しました。

一見1つ目の会社の方がホワイト企業に思えます。

しかし、ホワイト企業というと聞こえはいいですが、向上心のない企業の可能性もあります。

私が体験した会社はまさにそうでした。

代表取締役に向上心がなく、なんとなく仕事をしている会社でした。

仕事をしていて経営をせずに、周りからは優しい社長と思われていましたが、

会社をどんどんと縮小させる人でした。

そんな人がなんで代表取締役に?

と思う人がいるかと思いますが、二代目でした。

親の功績に乗っかるだけだったので、社員にどう思われるかしか考えられる能力がなく、にも関わらず不信感を抱かれる方でした。

なので、経営者としてはダメな会社でした。

一方2つ目の会社は、1つ目の会社ほどホワイト企業というよりぬるま湯のような会社ではありませんでしたが、

社員1人1人の能力は毎年確実についていき、自信を持って仕事をしているようでした。

厳しい指導も時々はありましたが、私を成長させてくれたのはこの会社でした。

話が外れたので本題に戻します。

午前中最初の業務

掃除の後は基本的に朝礼ミーティングがあります。

これは社内のそれぞれの活動を明確にするものです。

そして、納期の近い仕事などがあれば、納期に間に合うのかなどの打合せをします。

この朝礼ミーティングで会社の現在の状況を社員全員が把握するというとても大切なものです。

この朝礼ミーティングがただの挨拶だけだと、それぞれの仕事を把握できずに、共有出来ない為、一部社員に仕事の負担が集まったり、不平不満が生まれてしまいます。

朝礼ミーティングはとても重要なものです。

初めて会社に入った人や新入社員などはこの朝礼ミーティングについて、分からないことばかりでしょう。

なので、会社の状況を知る為にも、分からないところは先輩や上司に聞き、ちゃんと理解することが大切です。

長くなりましたが、ここからが業務の説明になります。

基本的にはどんな設計事務所でも、その社員によって業務というのは変わってくると思います。

図面を書く人、打ち合わせに行く人、書類を作成する人、など業務はたくさんあります。

そして、その人のみの業務もあります。

それぞれの仕事に担当者を作ることが基本だと思います。

これは私が経験した会社全てに言えます。

規模の大きい設計などは、担当者を決めずに、規模ごとに分けて人数を集めることがありますが、

基本的には1物件は担当者を作って行います。

新人の人などは先輩社員や上司と一緒に仕事をすることがあると思いますが、

2.3年も勤めれば担当者になり、自分で仕事を完結させるように頑張ります。

そこからは各自で仕事に取り組みます。

しかし、人というのには向き不向きがあります。

黙々と図面を書くのが好きな人もいれば、打合せが好きな人もいます。

でも、こういう向き不向きを考慮する会社もありますが、正直言ってそういう会社は伸びません。

向いていることはさらにレベルアップをして、不向きのことも少しずつ上手くなっていく。

そういう人材育成が出来ている会社が良い会社になります。

なので、正直言って、自分の得意で向いてる業務だけさせるような経営者は先行きが怪しくなります。

今回は建築士としてのルーティンを書きたかったのですが、どうしても会社の内容の話が濃くなってしまいました。

しかし、建築士のルーティンというのは基本的には今回書いたものと同じです。

大まかなスケジュールについて

簡単にまとめると、

7時30分掃除開始

8時朝礼ミーティング

8時半から12時各社員の担当業務

1.図面作成

2.書類作成

3.打合せ等の外回り

12時から13時休憩時間

13時から17時午前と同じ

17時以降、納期仕事量次第では残業

という流れになります。

私の経験上、仕事が出来る人ほど外回りが多くなるイメージがあります。

だからといって、外回りをしない人が仕事が出来ないというわけではありません。

建築士のルーティンは大体以上のことになります。

細かい仕事内容までは説明出来ませんでしたが、大まかはこんな感じです。

参考にしてみてください。