学生必見!建築学部の学生からよくある質問にお答え!

建築士基本情報

学生さんのよくある疑問

今回は建築を学んでいる学生さんがよく感じる疑問についてお答えします。

私は恐縮ですが、仕事柄、よく高校生や大学生などの前でお話しする機会があります。

というのも、建築について講演を行っているわけではありません。

建築学科の生徒達に就職のサポートみたいな形で、

色々な建築関係者の中の1人として話すだけなので、

そんなたいしたものではありません。

そんな私が必ずと言っていいほど説明することがあります。

それは、

「今のうちに何を勉強していればいいですか?」

という質問です。

これは学生さんが就職した時に、即戦力になりたいという思いからの質問だと思います。

非常に向上心のある素晴らしいことだ思います。

私がいう、学生さんへのアドバイス

そんな学生さんに私なりの答えをズバリ言いましょう。

「いろいろなことに目を向けましょう」

です。

だいぶ漠然としたアドバイスになってしまいますが、

正直これしか思いつきません。

なぜなら、学生時代から勉強出来ることには限界があるからです。

実践的なことを学びたいのであれば、単純に建築士事務所にアルバイトに行くのが1番手取り早いです。

もちろん、知識も重要ですが、何より経験が必要な仕事だと私は思っています。

なので、私は学生さんにこのアドバイスをしています。

具体的に学生さんがするべきこと

では、具体的にいろいろなこととはどんなことなのでしょう。

これは日常に溢れていることです。

建築工事というのは、毎日行われています。

そして、建物についてはずっと建っています。

日常的過ぎて意識することもないと思います。

そういった無意識的に見てしまうものを、

意識して目を向けましょうということです。

そうすると、思いもよらない気づきが生まれます。

ここの建物の屋根はこういうものだ!

この工事現場は今これをしてる!

など、いろいろと見えてきます。

そして、それと同時に教科書などで学んだことと、実際のものがマッチングしていきます。

これは非常に良いことです。

イメージだけではダメ

自分のイメージだけではダメなのです。

想像だけではなく実際のリアルを見なければいけません。

ちなみにいろいろなことというのは、建物や工事現場だけではありません。

他にも建築に関係するいろいろなものがあります。

それは、建売のチラシなどです。

一般の方でも好きな人が多いと思いますが、

間取りなどを見ます。

これは、外から見えない情報なので勉強になります。

そして、是非考えてほしいことが、

実際に間取り等の図面を見ながら自分で部屋を想像しましょう。

例えを挙げると、ここに家具を置いて、ここにこれを設置してなど、

その部屋のメリットやデメリットを考えましょう。

自分なりにここをこうした方が良いなども考えてみましょう。

仮にそれが間違っていても、考えることが重要です。

なぜ、こういった間取りなのか、など沢山考えてみましょう。

就職して即戦力になる為には

そして、最後にもう1つある質問を紹介しましょう。

それは、

「学生が卒業して就職してどれくらい役に立ちますか?」

という質問です。

意外にこの質問は多く受けます。

正直に言います。

二級建築士を持っていても、

一級建築士を持っていても、

仕事未経験だと最初からうまくはいきません。

学生時代の勉強と就職してからの勉強は全く違います。

だからといって、学生時代の勉強が無駄かというと話は全然違います。

成長するスピードが明らかに違います。

どんな業界でも一人前になる為には修行期間は必要です。

もちろん建築業界でも必要です。

では、何年で一人前になれるの?と思うかもしれません。

この何年かは、学生時代の勉強で差が出ます。

先程、話した知識と現場のマッチング感が強いと成長も早いです。

逆に勉強をろくにしないで、ただ卒業した人はこのマッチング感が弱いです。

知識を現場を経験することにより、パワーアップしていかなければなりません。

学生時代の勉強は決して無駄ではありません。

ただ、どんなに勉強が出来ても修行期間は必要です。

その覚悟はしておきましょう。皆、修行して一人前になるのです。

最後に伝えたいこと

そして、最後に私からのアドバイスとしては、

休みの数だけではなく、自分のやりたい仕事に就きましょう。

休みの数も実際の休みの日の数と変わったりします。

1番後悔しない就職先は自分がやりたいことだと思います。

未来の就職先には期待せずに、そして悲観的になり過ぎずに就職出来ると良いでしょう。

あなたの人生はあなたが作りましょう。

それが私が学生さんに伝えたいことです。

まとめると自分のやりたいことや興味のあることを伸ばしていきましょう。

そして、勉強したことは無駄にはなりません。

私も日々勉強を心掛けて仕事をしています。