はじめに
今回は建築士に向いている人と向いていない人との違いについて書いていきます。
と言っても、これは私が30年間建築士として働いてきて思ったことや感じたことなので、実際どうかは分かりません。
ただ、今まで100人以上の一級建築士と、時には仕事の現場で、時には飲み会等の席で絡んできました。
その中で感じた建築士に向いている人と向いていない人の違いについて私の考えをお伝えしたいと思います。
まずは、建築士に向いていると感じた人に多く見られる特徴をお教えします。
建築士に向いている人
それは、こだわりが強くて、一般的に考えると「変わっている」と思われやすい人です。
正直こう思っている人は私以外にも沢山いると思います。
この特徴を持っている人はどちらかと言えば、社長や経営者に多く見られます。
自分で会社を立てて、一旗上げれるような人は基本的にこだわりを強く持っていて、
一般的には「変わっている」と思われがちな人が多いと思います。
ただ、勘違いしてほしくないのは「変わっている」というのが決してマイナスのイメージだけではないということです。
もちろんマイナスのイメージの人もいますが、プラスのイメージで「変わっている」という人はいます。
例えば「どんな人にも腰が低く敬語で話す人」「どんな状況でも不満を絶対に言わない我慢強い人」など、
一般的には尊敬に値するような人もたくさんいます。
こういう人が建築士に向いている人の特徴だと私は思います。
といっている私も世間一般からしたらだいぶ「変わっている人」なのかもしれません。
こだわりを持って、自分自身を強く持っている人が建築士に向いているのだと思います。
では、次に向いていない人というのを紹介したいと思います。
建築士に向いていない人
建築士に向いていない人というのは、
「向いていない人はいない!」ということです。自分は向いていないと責めないでください。
正直言って建築士に向いていない人というのはいないと思います。
なぜそんなことが言えるのか?
その答えは簡単です。
建築士と言っても設計して監理するだけではないということです。
建築士としての仕事というのはたくさんあります。
もちろん、設計や監理。施工だって建築士としてやっている人はいます。
構造の計算だったり、設備だったり、色々なジャンルがあります。
その中での向き不向きはあります。
0から作り上げることが苦手な人もいれば、得意な人もいます。
だからといって0から作り上げるのが得意な人も他のことも得意かというとそうではありません。
これが建築士の面白いところです。
建築士同士が色々なことを助け合いながら1つの建物が建っていきます。
施工する人、積算する人、設計する人、監理する人、
たくさんの人が協力して良い建物を建てていきます。
なので、これが苦手だから建築士に向いていないということはありません。
これが苦手なら他のことで補えば良いのです。
建築士に向いてるか迷っている方へ
自分自身が建築士に向いているのか向いていないのか悩んでいる人がいると思いますが、自分の得意なものや好きな業務もあるはずです。
建築士に向いていないと悩んでいる方は、本当は建築士としての仕事ではなく、職場の環境や人間関係に悩んでいるのではないでしょうか。
あなたの道はあなたが決めるべきです。
私の道も私が決めます。
お互い頑張っていきましょう。
そして、私個人の意見としては、建築士というのはとてもやりがいのある仕事です。
やりがいを感じない期間もあります。
私も実際やりがいを感じない期間はありました。
しかし、トータルで考えるとやっぱりやりがいはありました。
その当時はやりがいを感じなくても将来的にはやりがいを感じることは出来ると思います。
やりがいを感じなくても続けていくことが大切です。
必ず一生懸命やれば、あなたの未来は明るいはずです。
しんどいと悩んでいる方、自分が向いていないと感じている方、
もう少しやってみる価値は建築士にはあると思います。
偉そうなことはあまり言えませんが、建築士の端くれとして言います。
ただ無理は禁物です!