法規科目は「法令集の攻略がカギ!」

建築士試験対策

法規科目の難易度

法規科目の難易度はレベル5のうちのレベル3です。

今回は法規科目のコツについて私なりにまとめたので、紹介したいと思います。参考にしてみてください。

これは実際に私が受けた建築士試験の体験とともに語ります。

参考になるところがありましたら、参考にしてみてください。

法規試験の内容について

まず最初に法規科目の試験について書いていきたいと思います。

皆さんご存知の通り、法規科目と他の科目の1番の違いは法令集の持ち込みだと思います。

法令集を見ながら解答出来るということは、答えを見ながら、解答出来るということです。

では、なぜ勉強が必要なのか?

それは法規科目の試験時間が厳しいからです。

ぶっちゃけた話をさせていただくと、読解力さえあれば、建築の知識が全く無くとも時間さえかければ満点を取れるということです。

法規科目は正直向き不向きがあると私は思います。

しかし、今回私が言いたいのは、最初は誰しもが不向きだということです。

もちろん、私も最初は不向きでした。

では、なぜ得意な人がいるのかというと法令を読むのに慣れているということです。

法令集というのは、普段使う日常言葉ではないので、最初はとてもチンプンカンプンで分からない人が多いと思います。

何が言いたいのか、何が対象なのか、など全く頭に入ってきません。

また言い回しも独特で、どうしても読むのがしんどい人が大半だと思います。

法規のコツ 文章に慣れる

そこで、一つ目のコツとしては、『文章に慣れて頭の中で簡単な言葉に翻訳する』です。

これが出来れば、法令集を読み解くことは簡単になります。

では、どうすれば頭の中で簡単な言葉に翻訳できるのか?

これに関しては慣れるしかありません。

問題文と法令集を読んで慣れていく他、方法はありません。

これも構造科目で言った通り、慣れてくれば突然理解が深まります。

逆に言うと最初はチンプンカンプンです。

少しずつ言い回しや言葉に慣れることで自分なりに簡単に翻訳することが出来ます。

その為には最初に難しい言葉を調べなければなりません。

どうしても難しい言葉に詰まってしまい、言葉を理解せずに答えだけをポイントで覚えようとしないでください。

最初は面倒くさいですが、難しい言葉や理解できない言葉を調べて、自分なりに理解しなければなりません。

これは本当に大変な作業ですが、一度覚えてしまい、理解してしまえば、後々は楽になります。

そして、本番の試験で分からない言葉の意味を予想したり、言葉に混乱せずに済みます。

法令科目はあまり山勘は通用しません。

ただ、勉強した分だけ、点数はついてきますので、分からないことを放置せずに勉強を進めていきましょう。

法規のコツ ページを覚える

次に二つ目のコツを紹介します。

『ページを覚える』ということです。

ページ覚えると聞いてもピンとこないと思います。

ページを覚えるというのは、「この文章は確か、この辺のページでこの辺に書いてあったような。」というのを覚えるということです。

具体的に467ページの上から何行目など覚えなければならないということではありません。

大体の位置を覚えれば良いです。

法令集の前半の方、真ん中辺り、後半の方など、大まかで構いません。

右のページの上の方、下の方、左のページの上の方、下の方、これぐらいは覚えておいた方が良いです。第何章の何項などは覚えなくて良いです。

ただ大まかに覚えていることで、法令集で探す時間が大きく短縮出来ます。

私はこの方法と共に、法令集に貼るインデックスを勉強開始当初は貼りませんでした。

なぜなら、どうしてもインデックスを貼っていると法令集全体のイメージが掴みにくいと思ったからです。

大体を覚えようと思いましたので、インデックスを貼らずに勉強しました。

そして、試験の2ヶ月前ぐらいにインデックスを貼りました。

それまでインデックスを貼らずに勉強していたので、インデックスを貼るのはもちろん、試験を想定しての練習では、だいぶ時間短縮することが出来ました。

インデックスでおおよそ5分程度は短縮しました。

このインデックスを貼らないというのは、私は効果を実感することが出来たし、法令集に慣れることは出来ましたが、みんながみんな効果的な方法ではないような気がします。

もちろん、インデックスは貼った方がやりやすいですが、この方法は試験までの時間にゆとりがないといけないと思いますので、自分の勉強計画に合わせて使ってみると良いかもしれません。

法規のコツ 法規の暗記

では、最後に3つ目のコツを教えます。

それは『よく出る問題は覚えてしまう』です。

過去問を何度か解いた人なら分かるかと思いますが、過去に出題された問題と類似問題は必ず存在します。これは、非常にチャンス問題です。

わざわざ法令集を開かなくても答えが出ますので、過去問で出題数が多いものは、もう暗記してしまいましょう。

そして、本番の試験ではどうしても気になった場合だけ法令集を開くようにしてください。

私の場合は、試験時間が余ったので、暗記で答えたものの自信がなかった順に法令集で確かめを行いました。

意外と暗記で答えた問題の正答率は高いです。

それだけ繰り返した問題ということなので、過去出題傾向の高いものはもう覚えてしまいましょう。

まとめ

今回の法規科目でのコツをまとめると、

①文章になれて頭の中で簡単に翻訳する。


②ページの位置を覚える。


③よく出る問題を覚える。

の、3つになります。

法規科目はどうしても、暗記や慣れなどで時間がかかってしまいます。

しかし、時間をかければ確実に点数が取れる科目だと私は思っています。

私の勝手な解釈になりますが、法令というのは毎年変わっていきます。

これは変わっていくというより、どんどん複雑になっていっているように感じます。

なので、毎年難易度が上がっていっているのと同じです。

なので、今年の試験は来年の試験より簡単です。

そして今年の試験は去年の試験より難しいです。

あまりに極論になってしまいますが、そういった意気込みで勉強してみると良いかもしれません。

現実的には難易度に違いは無いと思いますが、今年が1番簡単だから今年の内に合格しようとモチベーションになって頂ければ幸いです。

どうしても時間はかかりますが、資格を取った後でも法規というものとは付き合い続けなければなりません。

未来の自分の投資だと思って法規の勉強には時間をかけて、法令集を読み込んでいってください。